2011年8月22日月曜日

スピーカーネットワーク

引き続いての投稿ですが、現在、私の仕事用のスピーカーシステムは、
38cmウーハー4個で2個づつタンデムドライブにした低域1台、
16cmウーハー2個をフロントロードホーンにした低中域が2台、
10cmフルレンジ4個をフロントロードホーンにした高域が4台、
これを1組にしています。
普段は、マルチアンプで、低域に1000W、中低域に200W、高域に150Wのパワーアンプで駆動して、100Hz、300Hzのクロスオーバーで使用しています。                            








しかし、このスピーカーシステムは音質のグレードも高いので、マルチアンプだけでなく、パワーアンプ1台でも駆動して見たいと考えて、スピーカーネットワークを作る事にしました。
部品は写真の通りで、大型のTOA製コイル、ニチコンオイルコンデンサー、フィルムコンデンサーで構成しています。
ここで問題なのが、低域と中低域は能率が103dBに対し、高域は113dBと高能率のためどうしてもアッテネーターが必要ですが、抵抗式のアッテネーターでは、ダンピングファクターの低下を招いてユニットの特性の暴れを招き、音質に大きな影響を与えてしまいます。
そこで、使用したのがトランス式のアッテネーターです。トランス式ですとダンピングファクターの低下を防いで、ユニット特性の暴れを抑制で来ます。
写真上に写っているのが、往年の名器LUXのトランス式アッテネーターです。
また、各、ユニットの入力レベルが分かるようにメーターをつけます。

これによって、マルチアンプ以外でも使用でき、トータルの能率が103dBに成り、数ワットのアンプでも十分な音量で大きな会場でも音楽鑑賞用に使用出来ます。
もちろん、システム自体の最大入力は1000W有るので、いろいろな使い方が出来そうです。

近況

久しぶりの更新ですが、以前から持っていた、VUメーターを使用してレベルを監視できる、メーターBOXを製作しました。使用したメーターはプロの世界ではおなじみのヤマキ社製です。
ヤマキというと一般の方は、鰹節を想像されると思いますが、全く別会社で味も素っ気もありません!
ただ単純にメーターを付けて終わりでは、それこそ味も素っ気もないので、LEDによるバーメーターを付けて見ました。今回使用したバーメーター駆動には、一般的な5ポイント表示用ICで、RONMのBA6125です。ローレベルの時、緑のLEDが点滅、ハイレベルの時、黄色のLEDが点滅、それ以外の中間のレベルでは、緑と赤が点灯します。
入力端子は0dBと+4dBの二つを設けました。











さて、今回の創意工夫は、バーメーター駆動ICとメーターアンプ用の電源に写真で見ての通り、廃棄した携帯電話の充電器を使用しました。充電器は小型で、出力が5.7V、660mAも有り、結構使い道があります。










続いての写真は、またまた30年ぶりに友人宅から、戻ってきたコーラルのツイターH-70です。
当時、このツイーターは大変人気があり、中々優秀な特性を持っていました。
早速、ラージモニターシステムに8KHzクロスで、接続付加してみました。
友人の扱いと保存状態が大変良かった事も有って、透明度の高い歪み感の無い爽やかな音色です。
しかも、ジャズ等では、シンバルなどが力強く再生されます。
すっかり、溶け込んでしまいました。メーカーが違っても、優秀なユニットは、違和感無く使用できるのだと、つくづく感心しました。