2020年1月22日水曜日

北野式の解析

MJ誌(無線と実験)に発表した北野式チャンネルデバイダーの件で、SSDACを開発した小林氏から、新たなこのチャンデバのフィルターの解析が報告されました。













小林氏の解析では、

(昨年末に聞かされた伝達関数1のチャネルディバイダが気になってMJ読んだあと理論解析をしていたのですが、ターンオーバをつけることによって群遅延特性が大幅に改善されていることがわかりました。LPFとターンオーバの群遅延が補正し合う関係になるのでカットオフ周波数で群遅延が改善されるのだと思います)

小林氏は、伝達関数1で有ることは、勿論で有るが、群遅延の解決が一番で有ると常に言っていました。
















初めて北野式を製作、モニター2で、通常使用していたチャンデバをCR1段6dBOCTと、北野式12dBOCTとフィルターの減衰特性は違うものの伝達関数はどちらも1を聞き比べた時、飛躍的な改善が有りました。
当初は、減衰特性の違いで、被っている帯域の影響の違いと思っていました。
しかし、小林氏の解析の報告で納得がいきました。
CR1段では勿論、伝達関数1ですが、群遅延は起こります。
それは、周波数で遅延が起こる、コンデンサーを使用しているからで、アナログフィルターを使用するからには避ける事はできません。
しかし、北野式ではこの群遅延が改善されているのです。
帯域の被りだけで片付けられない事が、有ったのです。
だからこそ、素晴らしい事が、モニター2に起こった訳です。
残念ながら、この事をMJ誌には掲載できませんでした。
MJ誌の記事を読んだ方が、このチャンデバを製作して、違いに気づいて頂きたいです。

0 件のコメント: