2024年9月26日木曜日

CR型レコードイコライザー改修追加

電源の 電解コンデンサーを全てフィルムコンデンサーに交換したCR型イコライザーですが、

パワーアンプ等の改修が進み、聴くことに余裕が出来て、レコードを聴いている内に左右の音質が違う事に気付きました。











右側の方が低域が大きく、左側は高域が大きく出ています。しかし、中域のレベルは揃っているようで、その為かボーカルは中央に定位して聞こえるのです。












何故、この様な事に成っているか、このアンプ部のモジュールは製作した当時は周波数特性も測定して揃っていたはずですが、40年も経過すると内部のFET素子に経年変化が起きた様です。












そこで、マイクプリアンプ用のヘッドアンプとして製作したモジュールアンプが有るので、これをMCカートリッジのヘッドアンプに使用、新たにCR型イコライザー基板を製作しました。このモジュールアンプはFET対象プッシュの差動2段構成DCアンプです。

このアンプ素子で出来るだけゲインを稼ぎ、CR型EQ素子に送ります。

その後、DCアンプ構成のバッファーアンプでハイインピーダンスで受けローインピーダンスでフラットアンプへ送ります。

トータルゲインは、ヘッドアンプモジュール40dB、フラットアンプ40dB有り、CR型RIAA素子でー20dB減衰するので、MCカートリッジ出力が0.3mVですと、

1KHzの最大出力は0.3Vに成ります。このイコライザーの出力は、プリアンプへ送られて3Vの出力に成ります。

チャンネルデバイダーに送られる出力としては十分です。















測定した結果、周波数によるゲインは±1dB以内に収まっています。
又、RIAA素子にポリプロピレンコンデンサーとスチコンを使用したお陰でRIAA偏差も20Hz~20KHzで±0.6dBに収まりました。
MCカートリッジ、デンオンDL103で再生すると濁りの無い透明度の高い音です。
当時、ヤマハがオールFET構成、CR型イコライザー内蔵プリアンプC1を作り、これに影響されて製作したのです。
やはり40年も経過していたアンプモジュールは音質的にも劣化していたようです。
これで、不安もなく落ち着いて音楽を聴き、浸る事が出来ます。





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