2015年8月16日日曜日

レコードプレーヤーの改良

先月購入したDENONの小型レコードプレーヤーを改良(怪造?)しました。
イコライザーアンプ内臓で、そのまま使用してきましたが、ジャズやポップス等では、あまり不満が無かったものの、聞き慣れてくるとクラシックでは高域に少し荒さを感じるようになりました。
そこでイコライザーアンプを入れ替えて見ました。
内蔵されているイコライザーユニットはIC構成のNF型で、JRC2043Dをメインに使用されているようです。
しかし、コンデンサーはセラミックのチップコンです。











そこで、前段にTIのセラミックタイプ4558を使用して、低域をNF型、高域はCR型で構成しました。
2段目にTL072を使用して20dBのゲインを持たせてバッファーと兼務にしました。











全てポリピルピレンコンデンサーを使用しました。
抵抗はリケノームです。
電源部は24Vをコンデンサーと抵抗で分割、仮想±電源にしました。











出力は直接ケーブルで出ていましたがピンジャックを設けました。

せっかくなので、恒例のVUメーターを付け、ゲイン調整も付けました。











ハウリング防止のインシュレーターもテクニカの物に交換しました。











音だしですが、低域が良く伸び弾みます。高域はくっきりと柔らかくなりました。
ボーカルはリアル感が以前よりも増しました。
今回のレコードプレーヤは安価で、ターンテーブルドライブ方式はダイレクトで無く、DCサーボモーターのベルトドライブです。
しかも、アームもストレートアームで筐体はオールプラスチックです。
しかし、DENONらしく上手に内部は補強されています。
ウエイトを付け、針圧を軽くし、アームの水平を改善し、インシュレーターを交換、イコライザーを入れ替えて、十分な性能を持ったプレーヤーに改良出来たと思っています。
本体は7500円位、改造に掛かった部品代は7000円程です。
しかも、このサイズなら持ち運びが安易です。