2019年5月21日火曜日

DCアンプの製作

北野氏のXオーバーの製作に伴い、スピーカーのドライブは、真空管アンプで評価してきましたが、トランジスターではどうなのかと思いました。
私の部屋のメインスピーカーは3Wayマルチで低域、中低域をMOSFETパラプッシュアンプ出力トランス付きアンプ、中高域をトランス給電型アンプでドライブしています。
これらは、常に設置されていて、単独で使用するのは難しい状況です。
そこで、今回、フリーで使用できるアンプを作りました。











ピークレベルメーターユニットのケースを改造して使用しました。
TOYOレベルメーターという会社を知っていますか?
今から35年前、オーディオが若者たちの三種の神器だった頃に流行ったレベルメーターユニットです。
壊れて倉庫に眠っていたのですが、ケースを使用することにしました。
当時はメーターユニットでさえ、洒落たウッドケースに入っていたのですから、オーディオ全盛期の模様が伺えます。











中身を全て取り去り、電源ユニットとアンプ部、ミューティングリレーで構成しました。
電源部はNS社の高評価のレギュレーターLM317PとLM337Pを其々2個、使用して、左右独立にしました。
レギュレーター出力後は、双信電機のフィルムコンデンサーを使用して、電解コンデンサーを排除しています。
アンプ部は同じく、手元にあった、NS社の高性能OPアンプLM675Tを使用しました。
安定度の高いDCアンプを作れます。
簡単な構成ですが高音質です。











これに組み合わせる高域用アンプはMOSFETパラプッシュアンプを使用する予定です。

























真空管、トランジスターと組み合わせは自由で楽しみが増えました。

2019年5月13日月曜日

KITANO SUPER X OVER NO2

バッファーアンプの重要性を指摘されて、追加しました。











動作テストですが、何のトラブルもなく音が出ました。











早速、リビングの4WaY、スピーカーに接続してみました。
低域は38cm×2、中低域は16cm×4フロントロード、中高域はショートホーン
高域はホーンツイーターの構成でツイーター以外はTAD製です。











アンプは、低域に最近完成した6P1Pパラプッシュを3結にして、高域は6AQ5プッシュ無帰還を使用しました。











普段聞いているソースをかけてみました。
まず、第一印象として、定位と解像度の良さ、オーケストラとボーカルのオペラを聞くと一目瞭然です。
そして、歪感が全くありません。
思わず、音楽に聞き惚れてしまいました。
普段は、CR型パッシブか、トランス接続バランスLC型を使用するのですが、どちらとも、フォーカスが違います。


















自室に戻り。小型2WaYのモニター2を鳴らしてみました。
モニター2は、私が改造した16cmコンプレッションウーハーと友人の伊藤氏が設計、メーカーのONKYOが製作した、16cmフルレンジで構成されています。
まるで初めてホーンスピーカーを導入した時みたいに、ついついホーンのレベルを上げる過ぎるように、定位と解像度の良さ歪感の無さで、フルレンジのレベルを上げすぎてしまいました。
丁度良いバランスになると、やはり、フォーカスが違います。
音量を下げてもあやふやな音には成りません。
現在デジタルデバイダーが出現して、伝達関数や位相管理は安易にできるようになりました。
昔はAD、DAコンバーターやDSP処理が思わしくなく、いまいちでしたが、現在はプロ用としても十分通用するものが多く出ています。
私としては、もっと早く、このフィルターが出ていれば、アナログ時代において、革命が起きたかもしれません。
しかし、オーディオマニアにとっては、まだまだ、製作する価値が大いにあります。



2019年5月5日日曜日

KITNO SUPER X OVER

北野式チャンネルデバイダーのフィルター基盤が完成しました。











ソケットだらけですが、周波数を変えられるようにするため、コンデンサーをソケットにして交換できるようにしてあります。
なんせ、片チャンネルで8個、両チャンネルで16個もコンデンサーが必要になります。
使用したICは、TL072でセラミックタイプ、ミリタリー仕様です。
フィルターの入力インピーダンスは低いので、フィルター前にバッファーアンプが必要ですが、今回はバランス入力を考えてタムラのトランスを使用しています。
(一般のオディオ用ICが出力ドライブインピーダンスが2KΩ以上でNE5532クラスで600Ωです。
トランスの交流インピーダンスが600Ωなので、十分と考えます。)
と思っていたら、北野氏から、ICのボルテージフォロアーのインピーダンスについて
私の認識違いを指摘されました。
本来ICのドライブインピーダンスと特にボルテージフォロアーにした時の出力インピーダンスが違う点です。
やはり、前段にバッファーが必要と思いました。
写真では、追加されてませんが、追加します。





























低域と高域のイコライザーは下にあります。




















レベルメーターも搭載、入力出力もバランス出力、低域専用イコライザーライザー、
高域専用イコライザー、イコライザーはパス可能です。
プロ仕様にしたので、仕事での活躍を期待しています。
後は注文したコンデンサーが到着するのを待つのみです。

2019年5月4日土曜日

チャンネルデバイダー

EQ基盤が完成しました。




















低域用と高域用が有ります。











ケースに収納、配線が完了しました。
出力系はすべてトランス出力による600Ωバランス出力です。




















左側のEQ基盤上に北野式チャンネルフィルターが配置されます。
連休明けに部品を調達、完成させる予定です。

2019年5月3日金曜日

スパーチャンネルデバイダー

仕事用として小型のイコライザー内蔵チャンネルデバイダーを製作予定でケース加工までできていました。











当初は、デバイダーのフィルターをCR2段の12dBoctにする予定でした。
しかし、友人の北野氏が大学時代に考案した、合成伝達関数が1に成るフィルターが実用新案を取得したというので、改めて検証も含めて採用してみる事としました。











基板は低域と高域のイコライザー基板です。











基板はさらにVUメーター基盤が上に乗ります。











入力トランスが乗っている基板に北野氏考案のフィルターが組まれます。
残念ながらまだ回路は公開できません。











製作を急ぎ、できるだけ早く報告したいです。