2021年6月19日土曜日

トランス式アッテネーター

 やっと落ち着いた、セカンドシステムですが、富田先生設計のFET1段ラインアンプを

トランス式アッテネーターに変えてみました。








中央のがトランス式アッテネーターです。

 放送局やコンサートホール、映画館等では、業務用としてタムラ製作所のトランスが
多用されてきました。
今回のアッテネーターに使用しているトランスは、タムラ製作所でトランスを巻いていた技術者が、独立して放送局用に製作していたFUJIトランス製です。







このトランスに東京光音製のアッテネーターを組み合わせます。

22接点のロータリースイッチに抵抗を組み合わせた構造に成っています。

やはり放送局のレコード再生用ターンテーブルに採用していました。

結果、FET1段のラインアンプは、水道水が、ミネラルウォーター変換されるような

音質に対し、あくまでもストレートですが、塩素臭が取り除かれるような音質に変わります。

どっちが良いかは、好みの問題でしょう。

2021年6月17日木曜日

やっと決まった、システムレイアウト

 ラージモニターの再生系とは別に、モニター1、モニター2ように再生系を構築したのですが

レイアウトで迷っていましたが、やっと落ち着きました。





















SSDACを中心とした再生系とプリアンプ、チャンデバ、モニター2用低域アンプを
テーブルの上に、パワーアンプ重量物を下に設置しました。

又、オーレックスのアンプを改造し、サンケンSI1050Gを使用したアンプですが、
内部の配線をよく見てみると、アースラインの引き回しがおかしい事に気付きました。
電源のコンデンサーから左右のレギュレーター、パワーICまでのアースライン引き回しが
一直線でなく、全てのアースが電源のコンデンサーに接続されていました。
配線したのは自分ですが、何故だったのか分かりません。
そこで、配線しなおしました。
そうしたら、ICが熱く成らなくなり、温度が落ち着きました。
スコープで見た時は、明らかに発振していなかったのですが、やはり何か理由が有りそうです。
音も、更に透明度がました様です。

2021年6月14日月曜日

可変型抵抗器(ボリューム)の経年変化。

 先日の投稿でも紹介したプリアンプ、ボリューム調整の位置で誤差が有り、音楽の定位が、変わってきます。

そこで、発振器とバルボルに接続して測定してみました。

やはり2dB~3dBも大きく誤差が生じる事が分かりました。

30年前は多分なかったと思います。

そこで、新しく交換しました。




















今まで使用してきたアルプス音響製の10KΩ、Aカーブ、2連ボリューム
右が今回交換したAB製の10KΩ、Aカーブ2連ボリュームです。
交換して、30年と言う経年劣化を思い知らされました。
左右の連動誤差だけでなく、音質も透明感が増し、明るい音質に変化しました。
通常ボリュームの経年劣化と言うと、接触不良等のガリを思いますが、音質も変わっていくのだと改めて思い知らされました。

2021年6月13日日曜日

昔のアンプさらなる続き。

 45年前のパワーICがここまで良いとは思わなかった事から、またまた終活で、アンプや

その他の機器を整理すると事に、狂いが生じてきました。












先回から記載しているパワーアンプですが、古いサンケンの規格表を元に回路に手を加えたら、当時でもこんなに良い音(DCアンプで無いので、カップリング、NFコンデンサーの問題もあった)だったのか、と思う程になりました。

そして、プリアンプ、30年前に製作しました。
(故)富田先生がオーディオクラフトで製品として発表した、2SK30Aを用いた
ラインアンプ、ラジオ技術で発表されて、話題を呼びました。
このアンプ部分に東芝のオーディオ用FET、2SK147、2SJ72(このFETはレコードEQのモジュールにも使用)のコンプリバッファーを付け足して、このアンプは出来上がりました。
当初は、この回路をモジュール化する予定だった。
小型ながら、信号用リレーを採用して、ライン入力3系統、録再機(テープデッキ等)2系統が接続出来、同時モニターが出来ます。
更に100Hz以下のサブウーハー出力が有ります。











当時製作したアンプは、このように木枠ケースに入れていました。
セレクターやボリュームのつまみは、私が高校生の頃、テクニクスのパネルデザインが気に入っていて、これらのアンプに使用されていた、つまみを偶然、見つけ使ったのです。
大変気にっています。
SI1050Gパワーアンプと組み合わせでは、モニター1はDCアンプと甲乙つけがたい鳴りっぷりで、私はどうしたらいいんだ、と困ってしまいました。

話は、大変それてしまいましたが、終活で沢山の機材を整理するには、未練を捨て、
鬼のように成らなくてはいけないのかと思うと憂鬱になります。

2021年6月12日土曜日

昔のアンプ、続き

 モニター1に接続して聴いてみました。

モニター1は8cmフルレンジ+リボンツイーターです。








今回はFET1段の(故)富田先生が設計された2SK30を使用したプリアンプでドライブしてみました。








現在使用している、DCアンプと遜色がない位の音質です。












サンケンのパワーパックと放熱板近辺の写真です。
しかし、放熱板に触ったらあっちち、熱い、測定してみたら無音状態でアイドリングが200mAも流れている。
発振しているのかと思い、スコープで見たら問題なし。
そういえば、私が中学生の頃、従兄がパイオニアのパワーアンプを所有していて、トランジスターアンプなのに、真空管アンプと思う程、発熱していたのを思い出します。
この頃のアンプは音を良くすためにAB級動作でアイドリングをかなり流していたようです。
兎に角、45年前のICパワーパックがこんなに性能が良いとは思わなかったです。

昔のパワーアンプ

 今では、アンプ素子としてパワーOPアンプが有り、手軽に高音質、ハイパワーのアンプが作れます。

国内では、45年前にパワーパックと称して5W~50Wまでの様々なパワーICが多くのメーカーから商品化されました。

主なものとして、東芝TH90シリーズ、三洋STKシリーズ、サンケンSIシリーズが有りました。

何故こんな話をと思われるかと言うと、最近までモニター2の低域を鳴らしてきたアンプに

理由が有ります。












写真のアンプは、懐かしい東芝のオーディオブランド、AUREX(オーレックス)の
パワーアンプです。
実際は、ケースだけで中身は違います。
リサイクルショップで見つけ、大変綺麗だったので、2000円で購入しました。
笑い話で無いけど、(音が出ます)と表記されていました。
半分期待を持って帰宅、スピーカーに接続、電源を入れて音を出したら、宇宙人の会話の様な音が出ました。
しかも両チャンネル共です。
やっぱり駄目だったかと思いつつ、中を覗いてみると電源トランス2A、電源ケミコン15000μF(日本ケミコン)、パワーメーター、意外とこの辺は使えそうです。
基板を修理するにもそこまでしてまでと思ったので、別な方法が無いかと、手元にそれこそ
45年前に流行った、サンケンのパワーIC、SI1050Gが有りました。
しかし、動作するだろうか、作ってみるしかない。

このアンプ(AUREX)は、出力50W+50Wです。
サンケンSI1050Gも50Wの出力です。
アンプ基板を外し、電源の電圧を測定してみると±50V有ります。
しかしSI1050Gは±45Vが定格電圧です。
そこで、安定化電源を考えました。
必要な電流は1Aです。
左右それぞれに±レギュレーターを作りました。
なんと驚いたことに45年前のSI1050Gは問題なく動作しました。
実測でも50W+50Wのパワーが出ます。
更に定電圧電源を使用したせいか、音質もかなり真面です。

モニター2の低域用デジタルアンプが出来るまでは、このアンプが現用でした。




2021年6月7日月曜日

再生機器の見直し。

 年と共に、終活を考えるようになってきました。

現在、私の自室のオディオシステムとリビングのシステムと有ります。












自室のスピーカーシステムはメインのラージモニター、サブシステムのモニター1、モニター2の3個のシステムが有ります。











ラージモニターは3Wayのマルチアンプ駆動で、メインラックに再生機器からパワーアンプまで収められています。










最近までモニター1、モニター2はメインラックに納められたアンプ類をしようしてきました。

しかし今ではメインラックとは別に再生機器を設置しています。

ミニCPU、SSDAC、北野式チャンデバの組み合わせで、ラージモニターの出番が殆ど

無くなってきたのもその原因です。

メインラックにはオンキョウとタスカムのCDプレーヤーが設置されていますが、

ミニCPUとSSDACの組み合わせの再生音が圧倒的に良いので使用していません。

近々にこれらの必要の無い機器(プレーヤー、アンプ)を処分して減らしていく予定でいます。

2021年6月3日木曜日

デジタルパワーアンプの配線

 今回、初めてデジタルパワーアンプを製作しました。

と、言っても電源、アンプ、全て完成品です。

配線するだけです。

ケースは、かなり前(多分30年以上経っている)に製作したエフェクターの

ケースを流用しました。

今でも生産されていて入手可能なロングライフのリードAM-5Dです。








内部はこのように電源のスイッチングユニットが大半を占めています。

Amazonで1個、2000円で購入しました。

安価でなくもう少しお金を出せば、同じ容量出力で半分くらいに成るかもしれません。

2台使用して左右独立電源にしています。








アンプ基板もAmazonで1台2000円で購入したのです。

ジョークでは無いですが、良く自作の初心者が、製作した時、電源を入れる事を火入れ式

と言いました。

それは、電源を入れた時、誤配線によって発火する事が有り、この事を言ったのです。

懐かしい思い出ですが、私も、初めてアンプを作った時、ケミコンの極性を間違えて、

コンデンサーが爆発した事が有りました。

このような経験を積んで皆、ベテランに成って行くのです。

話は、それてしまいましたが、Amazonの評価を見ていると、動かない、すぐ壊れた等の投稿が有ります。

私も配線終了後、覚悟を決めて、電源を入れました、まさしく火入れ式です。

何の問題もなく電源が入りました(本来当たり前)パワーアンプ基板も正常に動いています。












待ちに待った音出しです。
モニター2の低域部に差し替えて試聴です。
まず、驚いたのは低域の出方です。
ジョンウイリアムス指揮ウインフィルを再生してみました。
金田式DCアンプと比べると、特にティンパニーの立ち上がりが圧倒的に違います。
連打の所でも、もたつきが有りません。
やはり、金田式DCアンプでは、高能率のスピーカー使用時に有効で、低能率のスピーカーのドライブは難しいようです。
モニター2のウーファーの能率は86dB位しかありません。
デジタルアンプの方は圧倒的な立ち上がりと、重低音が再生されます。

現在のプロ用機器の音響ではデジタルアンプが主流になっています。
小型で軽量なのに出力1000~2000Wはざらです。
私も、確かに仕事で使用していますが、低域の鳴り方に共通点が有ります。
スピーカーも20~25cmのウーハー使用で1000Wデジタルパワーアンプ搭載の
機器が今では沢山有ります。
兎に角、こんなに小型、軽量でこんな音量と重低音が出るな、と感心させられます。

ただ、中高域に関しては、余り良いとは思っていません。
中高域はAクラスアンプか真空管アンプで鳴らすのが良いと思っています。