2014年5月28日水曜日

SAM42

 お寺大会で収録用の4CHミキサー、スエーデェンSATT社製SAM42を使用する事にしました。このミキサーは、1982年製で、当時映画のロケ、放送関係の中継で大変活躍して、日本ではかなり導入された製品です。久しぶりに(4年ぶり)引っ張り出して電源を入れるとレベルメーターが振り切れて故障しているようです。
中を開けて、メーターユニットをはずすとこんな感じです。フェーダーユニットはPG特注製が見え電源部が見えます。














サービスマニュアルがしっかりしているので、回路図を見ながらまずは電源を追ってみます。結果±電源の+側が死んでいます。






このミキサーの凄い所は、パソコンのようにマザーボードから夫々のユニットが外せる所に有ります。各ユニットを外してチェックすると、どうやら電源近くでショートしているようです。
マザーボードを見てみると電源の電解コンデンサーとヘッドフォンアンプ近くにタンタルコンデンサーがありました。当時、欧米では電解コンデンサーの特性問題で、タンタルコンデンサーの特性が良かったのでかなり使用されていました。ただ、タンタルコンデンサーはパンクした時ショートモードになります。


早速、外してテスターでチェックしてみると、やはりショートしていました。残念ながら同じ物は無いので、電解コンデンサーに交換しました。




 本体を開けたので、ついでにフェーダーも掃除しました。ご覧のようにフェーダーも解体メンテが
簡単に出来ます。
意外と簡単に修理出来て流石プロ機は違うなと改めて実感しました

2014年5月24日土曜日

音声分配器

6月に行われる、全国手作りアンプ大会、お寺夏大会は生演奏の録音がテーマです。演奏して頂く方々は品川区民オーケストラのメンバーからなる、管楽4重奏でローブラスと言う呼び名があります。今回、収録録画をする事になったので、収録のために立てたマイクの音声を参加している方々に分配する事にしました。
音声を分配するためには分配器が必要ですが、一般ではあまり市販品が無いので、製作しました。











ミキサーの出力をトランスで受けてバランスからアンバランスに変換します。











更に抵抗分岐をして分配します。またトランスは600Ω:300Ω×2と2回路有るので、8分配×2で16分配としました。+4dB入力して、各出力は0dBとなります。


2014年5月18日日曜日

電源


6月の手作りアンプ、お寺大会で管楽4重奏を録音する事に成りました。
そこで、録音の時に使用している電源システムをヒートランし始めました。
この電源は本来常時インバータ動作のUPSを改造したものです。
一度、一般の商用100Vを整流してDC100Vを作り、新たにAC100Vをインバーターで作成します。
よって、完全に商用電源からアイソレーションされた電源に成ります。
外来ノイズをカットしてサイレンな電源が形成されます。
実際、使用してみると落ち着いた音色に成り、録画では明瞭度が増します。
又、外部の電源変化も安定して常に100V50Hzを保ちます。