2008年7月22日火曜日

更に続き(暑いぞ熊谷)ParT3

熊谷ドーム、全日本ゲートボール大会は、今日が最終日。なんでお弁当が写っているの?よーく見て下さい。ゲートボール連盟のシールが貼ってあるのです。
中身はジャジャジャジャン!こんな感じ!
このパンは何?実は何を隠そう、ディレクターの吉田さん(誰?)の酔いに任せて買ってしまったパンなのです。このくそ暑い部屋に置きっぱなしによって、高アルコール醗酵じゃ無かった、高イースト醗酵によって袋が膨らんだ状態なのです。それをみんなに押し付けているので、意味も無く、台本と、大会記念バッジと一緒にとって見ました。

今回、司会の岡本孝子アナです。皆さん見た事有りませんか?テレビ東京12CHで午後のワイドショーレディス4で芝俊夫と司会をしていました。 この後ろ向きの左の男性が、先ほどのパンの持ち主です。
という訳で、今日やっと暑い熊谷から開放されて自宅でこのブログを作っています。
本当に皆様ご苦労さまでしたの一言です。

2008年7月20日日曜日

続き(暑いぞ熊谷)ParT2

昨日の続き(暑いぞ熊谷)です。やっぱり今日も暑かった!ドーム内の気温40度。でも今日は、なんとお祭りだったのです。名づけて団扇祭り。ちょっとしたお祭りかと思っていたらとんでも無い。写真の通りです。
京都の祇園張りのなかなかのもんです。
思わず暑さを忘れてワショイ、ソーレソーレと掛け声をかけてしまいました。
んー気温より暑い、地元ならではの団扇祭りでした。

2008年7月19日土曜日

イベントお仕事(暑いぞ熊谷)ParT1

昨日から灼熱の地獄で無かった、サマーランドでも無い、(暑いぞ熊谷)でお馴染みの熊谷ドームで全日本ゲートボール大会(日本全国都道府県の選手が集まる。シニアーだけでなくジュニアーもある。)の音響の仕事です。とにかく暑いです。気温は42度、何故42度もあるの?このドーム作ったまでは良かったが、お金が途中で無くなって、空調設備が無い!まさしく温室効果ならぬ温室そのものなのです。



御覧のように開会式のステージです。とにかく暑い!
扇風機見えますか?これは、本当は機材用で持ってきたはずが、あまりの暑さに人(私)用の扇風機になってしまいました。明後日まで、ここで勝負です。んー暑い。






2008年7月16日水曜日

ノイズに強い接続コード

今回は接続コードについてお話します。
写真に写っているのが、私のオーディオ機器に使用している接続ケーブルです。
金メッキのピンジャックに、ビーメックス(住友電工)の無酸素銅使用の2芯マイクケーブルを使用しています。2芯ケーブルを使用したのは、片側のみ外側のシールド被服をアースに接続して、音声電流は+と-はそれぞれ芯線を流し、外側のシールドには流さないようにするためです。このようにした理由は、外側のシールドはアンテナと同じでノイズを常に拾っています。通常のケーブルですと、このノイズを-側の音声電流と一緒に流してしまいます。シールドはあくまでもケースにアースするという考えから、片側のみピンジャックの-側に接続します。
接続方法としては、たとえばプリとメインを接続する時は、シールドを接続してある側をプリに、していない側をメインに接続します。こうする事によって、プリからメインにノイズが流れ込むのを防止します。
この発想はプロの世界で使われているバランス伝送に近いものです。また、普通のシールドケーフルは同軸構造になっていますが、2芯マイクケーブルですと内部は4本の線がスターカット状になっており外部からの磁気に対しても強くなっています。

2008年7月15日火曜日

嫁に来たMD

写真にあるのはMDプレーヤーSONY MD-E3です。

日ごろ仕事関係でお世話になっている方が、PAの現場で愛用していたのですが、調子が悪くなりディスクを読まなくなってしまいました。修理に出したところ、部品が無く修理不可能ということで私のところに嫁入りして来ました。ディスクを入れると読み込みエラーが出ます。これは制御部やコンバーターのトラブルではなさそうです。早速中を開けて、トランスポートを点検しました。レンズはクリーナーを使用しても駄目でしたので他に原因があるはずです。ディスクを何度か出し入れしてみるとどうもピックアップの動きがおかしい事に気づきました。早速掃除をして、ピックアップの調整をしてみました。どうも長い間、移動したことによってピックアップの調整が狂っていたようです。きちんとディスクを読み取り再生できるようになりました。
サービスセンターは何やってんだろ?
そう言えば、この前娘のプレステ2がディスクを読まなくなったので修理を依頼したら、シリアルナンバーのシールがいつの間にか剥がれていました。そうしたら、サービスセンターでは受け付けかねると断られたのです。そんな馬鹿な!話は変わりますが、私が愛用しているパソコンはIBMのThInKPADです。資本が中国資本のレノボに成りました。この前、IRのドライバーの事で、質問をしたくて電話をしました。内容によって音声ガイドでたどり着くまで、なんと20分もかかってしまったのです。挙句の果て、このサービスには、お金がかかるので、クレジットカードの番号を聞いてきいてきました。頭にきて切ってしまいました。20分の時間と電話料金は、いったいどうしてくれるのか?最近のサービスセンターはおかしいと思います!

2008年7月14日月曜日

コンシュマーとプロ用の違い

写真に写っているのは、タムラ製の業務用ユニットアンプです。昭和46年製のものです。
今回、何故取り上げたかというと、放送業界や通信業界(NTT、有線)などでは当時の技術水準の最先端を行く機器が使われていました。今は、半導体やICの信頼性や性能が向上して一般の部品が使われていますが、当時は全てセレクト品でした。今で言う贅沢の限りを尽くさないと信頼性は得る事が出来なかったのです。このユニットは当時の価格で20万位しました。

このユニットは放送局や通信業界では、ごく普通に使用されていました。一般の方はタムラというとトランスメーカーと思われますが、このようなユニットも作っているのです。タムラのユニットは信頼性が高くメンテナンスにも長けています。最近は見かけなくなりましたが、以前は秋葉原の半導体屋にNTTの人がこのユニットを修理するため、古いパーツを求めて歩ている姿を見ました。最近までこの時代遅れのシステムを業界は使っていたのです。逆に言えばそれだけ故障知らずで信頼性が高かったのです。
見ての通りシリコンタイプでなく、ゲルマニュームトランジスターを使っています。
このアンプは、本来ラインアンプですが5W位の出力が出せます。当時このアンプを使用してスタジオのモニターアンプにしていました。その後シリコンタイプのユニットに変わった時、スタジオによく来ていたミュージシャンは前のアンプのほうが音が良かったと言うのです。何故なのか分からないですが、確かに音楽性があり表現力も有りました。近いうちにこのユニットでアンプを作ろうと思っています。

2008年7月10日木曜日

音源装置

今回は、音楽ソース再生系についてお話します。
私の音楽再生は、アナログ系はレコード、カセット、FM/AMチューナー、VTR、
デジタル系はDVD、CD、DAT、PCM録音等の2系統に分けられます。
この8つの再生系はアナログ系、デジタル系と映像系のマルチセレクターに接続されていて、どの機器からも簡単に再生、録音ダビングが出来るようになっています。
上から
カセットデッキ、SONY、555ES、333ES。
PCMプロセッサー、SONY、PCM501ES。
ハイサンプリング対応DAT、パイオニアD-HS5。
CDプレーヤー、SONY、X555ES。
VHS/DVDプレーヤー、SONY、RDR-VD60
PCM再生用(スーパーハイバンド、ベーターカム、β1s対応)テープデッキ、
SONY、SL-HF95D

FM/AMチューナー、トリオ、KTー990
これらの機器を再生、録音ダビングするマルチセレクターです。
上から、デジタル系、アナログ系、映像系分かれています。
デジタル系のセレクターには、高域に倍音成分を付加する回路が内臓されています。
FM音源のLSIを使用して付加しています。

(CDはサンプリング周波数で楽器などの倍音成分の再生周波数が決まってしまいます。しかしレコードは、かなり減衰してはいるものの100KHzまで録音されています。倍音成分についてはいろいろと話がありますが、人間の可聴帯域を越えた音がどう影響を与えるかは、はっきりしませんが、何か影響がありそうです。ちなみに昔のアンプには20kHz以上をあえてカットするハイカットスイッチが付いていました。これは今みたいに広帯域でスルーレートが高く無かったため、アンプで混変調が起きて音に濁りが発生するためです。今では必要なくなったようですが、この事は当時からレコードに可聴帯域以上の倍音が入っていた証拠です。)
映像系のセレクターには小型のモニターを内臓しています。
アナログ用ダイナミックエキスパンダーです。
これは、dBXの3バンドエキスパンダーにヒントを貰って製作しました。周波数可変型フィルターを採用したDNRでカセットのヒスノイズを低減して帯域を3バンドに分割中域はそのままで低域と高域のみエキスパンダーをかけてダイナミックレンジを改善しています。またハイブースト回路を設けてあるのでハイ落ちのカセットも改善できます。ハイブーストの周波数とレベルも調整できます。友人たちも音質がオープンデッキ並みになると評価してくれています。実際、業務用のオープンデッキDENONの86RGを2台持っていて、聞き比べでは、自画自賛ですが、かなりいい線いっていると思います。

このほかにパソコンを接続できるようになっています、映像は、RGB出力をダウンスキャンコンバーターでNTSC信号に変換、音声出力を接続して動画も鑑賞できます。

2008年7月9日水曜日

プロジェクターで見る映画


プロジェクターとスクリーンが届きました。早速、上映です。

再生装置のご飯

今日は電源についてお話します。
私のオーディオ機器はノイズカットトランスとノイズフィルターを通ってから供給されています。
何故、ここまでこだわったのか、それはアンプ素子に厳選した音楽再生に優れた素子を使い、コンデンサーや抵抗にも気を使う。回路も出来るだけシンプルにすると、増幅素子や周辺パーツだけの問題では解決できない問題にぶつかるのです。それは電源です。オーディオ機器のコンセントの極性を差し替えると音が変わる事を知っていますか?この原因は、商用電源(コンセントの電気)は片側がアースされています。しかも、コンセントの電気には、電信柱に張られたケーブルを通って給電されます。つまり電信柱に張り巡らされたケーブルは巨大なアンテナです。様々な電波やADSL、IDSNなどのデジタルのイズ、その他につながっている工場や、家庭からのノイズが全て乗って来ます。このためそれぞれの機器のコンセントの極性があっていないと接続ケーブルの-つまりアース側に迷走電流が流れてノイズをオーディオ機器内に巻き散らすのです。プロが使っているバランス伝送であればノイズはアースだけに流れ、-側には流れません。しかし一般のオーディオ機器はアースと-側が一緒になっているアンバランス伝送なのです。 このノイズが音を濁らせ、様々な問題を引き起こします。

パワーアンプ用のノイズカットトランスです。
プリアンプやCDなどのデジタル機器、再生機器用の電源BOXです。
このBOXの中にはノイズカットトランスが3個使ってあります。CDなどのデジタル機器用、フォノイコライザーアンプ、プリアンプ、チャンネルデバイダー用、そのほかの機器用です。それぞれに更に1回路ずつノイズフィルターが使われています。 プロの世界ではこのことは大変シビアーなのです。接続する機器が沢山あるので、コンセントの極性を全てあわせます。こうしないと機器間に非常に大きな電位差が現れ感電事故が発生します。 それだけでは有りません。機器そのものに悪影響を及ぼします。
以前、PAの現場で、極性をあわせずにパワーアンプとイコライザーを接続したら、イコライザーから煙出てイコライザーが燃えてパーになったことがあります。 電源の極性はとても大事なのです。 ノイズカットトランスは、いわば絶縁トランスです。完全にアース側のラインを切り離します。 しかも、普通のノイズフィルターでは取りきれないコモンモードノイズも防ぎます。 これによって極性はなくなりコンセントを差し替えても音は変わりません。

仕事でオーケストラの収録があるとき、今は映像も必ずといっていいほど一緒に収録します。 この時は、UPSを改造した電源を持っていきます。これと同じものが各メーカーから出ています。 一度、コンセントのAC100Vを直流に変換、クオーツロックで50Hzの信号を作り増幅してもう一度、AC100Vを作り出すものです。代表的なものとして有名な信濃という電源が有ります。多くのレコーディングスタジオで使われていますが、とても高いのです。そこで私は、常時給電型のUPSを改造して使っています。2台使用して、映像と音声とに分けて使用します。これによって映像からのバズ音などを防ぎ、映像自体も解像度が上がります。
また、電源の都合で、PAと照明が一緒になることがあります。この時、照明を調光しているトライアックからのノイズが乗ってジーという音がスピーカーから出てしまいます。この電源ユニットをPA機器側の電源に入れると全く出なくなります。

2008年7月7日月曜日

レコードピックアップカートリッジ


レコード再生アンプを紹介したので、現在使用しているレコードカートリッジを紹介します。
写真上左から
デンオン DL103
言わずと知れた放送局などでも使われている、超有名なMCカートリッジ。
オーディオテクニカ AT9V
これは、昔のモノラルレコード再生用として使用しているMMカートリッジ。
ソニー XL-MC1
ソニーが針交換の出来るMCカートリッジとして発表、コストパフォーマンスに優れ当時話題になりました。オーディオグランプリカートリッジ部門受賞
フィリップス 922
とても珍しいMCカートリッジ、フィリップスといえば、皆さんはコーヒーメーカーや家電製品のフィリップスしか知らないと思うが、それは日本フィリップスであり、本来オランダに本社研究所を持つメーカーである。知っている人は少ないが、マランツやダイナコのアンプ等、沢山使われてきた真空管EL34(6CA7)の生みの親でもある。世界を一世風靡したカセットテープの発明、CDの発明でも有名である。この会社は、世界で第3位の規模を誇る。日本のソニーが第5位、韓国サムソンが第2位である。ちなみにアメリカのGEが第1位である。知らなかったでしょう。
話は脱線してしまいましたが、このカートリッジなかなかの音質です。しかも針交換が可能なのです。クラシック再生にとても愛称がよく、ヨーロッパサウンドをかもし出します。
下左から、
ADC QLM32Nk3
ガッツの有る音のMMカートリッジ、昔はスタントン、ピッカリング、と並んで、ディスコなどで使用されていました。
オーディオテクニカ AT33E
テクニカ自信作のMCカートリッジ、巻き線に無酸素銅線を使用、針はダイヤ楕円針、マグネットにコバルトを使用しています。渋みの有る大人の音、私は、ジャズに一番向いていると思います。
自作MCカートリッジ
私の自信作、いや駄作。友人から長岡(レコード針のメーカーだがカートリッジも作っていた)のカートリッジを貰らいました。当時、長岡は独自のリボン式カートリッジを生産していて、有名な会社だった。眺めているうちに分解してしまいました。友人が遊びに来ることになり、これはやばいと組み立てなおしたら、元々MMカートリッジだったのにMCカートリッジに化けてしまったのです!?友人もあきれてしまった一品なのです。

再生系のチューニング

皆さんはレコード派ですか?それともCD派?私は、どちらでも派です。どちらも平均的に聞いています。オーディオシステムのチューニングにはどちらのソースを使いますか?
私は、どちらも使用しません。やはり、生音と自分の耳を頼りにチューニングします。
幸いにも局勤め時代に取った沢山のオープンテープ、PCMテープやDATの生録音テープがあります。
これらは、自分自身が現場でミキシングして取ったものなので、頭の中に実際の生音の記憶があります。これを頼りにチューニングします。
生録音でチューニングしたシステムとCDやレコードでチューニングしたシステムでは、再生音に違いがどう出るのでしょうか?
レコードやCDでチューニングすると果たしてどのような音でレコーディングされているか本来の音は分かりません。このため、自分自身の好みや、聞いたことの有る音を頼りにチューニングするしか有りません。ここで、音源再生が大きく違ってくるのです。
その点、生音であればそう大きく相違は出にくくなります。
昔から、自分の好きな歌手などがいたら、一度はコンサートを聴きにいって本物を確かめなさいと言います。
予断ですが、昔、イルカのファンがいつもジュークボックス(古いな)で聞いていて、ある日友人宅で聞いたら、イルカは実は女性だったとわかり大変驚いたというエピソードがあります。これは多分、レコードの回転数が遅かったのとスピーカーの音質が篭っていたため男性と勘違いしてしまったのでしょう。
笑い話ですが、こんなことにならないようにするためには、必ず本物の音を聞く事です
デンオンの業務用ポータブルオープンデッキ86RGです。2台保有しています。放送局なら必ず数台は持っています。当時は60万円もする代物でした。
写真の一番下に写っているのが、PCMコンバーターです。これは、音声をPCM化して、そのコードを映像化してVTRに録画し、録音、再生をするものです。
写真は、DATとPCM録音を再生する時に使用する、ベーターのVTRデッキです。
今やベーターのデッキはなくなり、珍しい存在となりました、このデッキは、スーパーハイバンド対応のデッキで放送局のベーターカムと互換性があります。
3年前ソニーから部品が全てなくなると通達を受けて、フルオーバーホールしました。
DATは、パイオニア製でハイサンプリング対応の優れものです。
生録音のテープを時々再生して再生系の音が変わっていないかチェックしています。

ヤマハC1の影響

続いて、レコード再生専用プリアンプです。

このアンプもFET対象プシュプルの増幅段にバッファーを設けたシンプルな回路を採用してモジュール化したものです。このモジュールアンプでCR型イコライザーをはさみフォノイコライザーを構成しています。 なぜ、CR型イコライザーなのか?といいますと皆さんは、ヤマハの名器プリアンプC1を知っていますか?ヤマハがオーディオの世界にVFETを使用したパワーアンプB1とスピーカー1000Mを引っさげて殴りこみをしたセンセーショナルなデビューだったのです。このプリC1はCR型イコライザーを使用しており、対象プシュプルでオールFETだったのです。ヤマハのプリとマッキンのC22の音が忘れられず欲張ったのでした。
電源部はやはり別電源として、+電源と-電源を別のトランスで作り安定化電源を初段のアンプと次段のアンプにそれぞれ二段構成で採用しています。音量調整には東京光音のアッテネーターを採用、ヤマハの澄み切った音とマッキンのアンプのようなリアリティの有る音質です。


レコードプレーヤは、テクニクスを使っています。カートリッジは、かつて私が、雑誌FMファンにカートリッジ評論を投稿していた頃、メーカーから頂いたものです。今でも大事に使っています。
常用は、デンオンのDL103Dそして、テクニカのAT33Eです。

25年の若者

今日は、プリアンプについてお話します。私のプリアンプは、始めてマークレビンソンのプリアンプの存在を知り、その高度な内容に驚かされ影響を大きく受けたアンプです
写真は電源部で、±電源の-と+それぞれ電源トランスを別々に使い安定化電源を二段構成にしています。
私のモジュールアンプは初段に差動を採用してカレントミラーからエミッターフォローワーとシンプルな構成の回路を大型のもの(イコライザーアンプ用)はプリント基板に組みたて、小型のもの(フラットアンプ用)は、セラミック板の上に立体配線で組み立て、ケースに入れエポキシ樹脂を流し込んで固めたモジュールです。このモジュールをDCフラットアンプとして採用しています。
2番目の写真がモジュールアンプとアッテネーターの写真です。
音量調整のボリュームに東京光音のアッテネーターを使っています。このアッテネーターは、多段のローターリースイッチに抵抗を取り付けた構成になっています。放送局関係では当たり前のように使われています。音質の変化が少なく濁りのない音質です。
マークレビンソンのアンプは、私が大学時代にすでに存在しDCアンプだったのです。そして独自のモジュールアンプを採用しています。これはディスクリートで組んだOPアンプのようなものです。この頃、金田先生がDCアンプを発表され、DCドリフトを如何に半導体の選別と熱結合で解決するか大きな問題であると話されています。マークのアンプは、選別された半導体をモジュール化することによって熱安定度を高くし、高音質を狙うとても画期的でした。当初はバウアーという技術者が設計製作したバウアーモジュールを採用していましたが、途中からマークオリジナルのモジュールに変更されています。話はそれますが、私たち音楽業界で有名なニーブのミキシングコンソール(ミキサー)は、初段のアンプにデネセン社のモジュールが採用されています。このモジュールアンプは素晴らしい音がします。

2008年7月5日土曜日

コンコルドでデビューした、チャンネルデバイダー


今日、最後に紹介するのは、スピーカーとパワーアンプとをマルチでドライブするのに欠かせないチャンネルデバイダーです。このデバイダーは、コンデンサーと抵抗の6dBoctのパッシブル型フィルターが基本になっています。
製作したのが、まだJBLのウーハーとゴトウのホーンを使用していた時代です。このため音状補正用のイコライザーとウーハーやホーンの位相を合わせるフェイズシフターが内臓されています。
現在はジャンプして使用していませんが、特徴として、一般のイコライザーを使用すると位相特性が変化します。しかしこのイコライザーはタンジェントΦの小さいコンデンサーを採用することによって極力小さくなる良いうに作られています。
パッシブフィルターの後、直接パワーアンプに接続しても良いのですが、パワーアンプの入力インピーダンスがこのフィルターの伝送特性を変化させてしまいます。
最初は特性を計ってみて、どうしても計算道理のようにならないのです。
そこで、出力にバッファーを設けて影響を受けないようにしました。
バッファーは、ラジオ技術に熟筆していた木塚アンプで有名な木塚氏のFET上下対象二段バッファーをエポキシ樹脂で固めたモジュール化して使用しました。
又、このデバイダーには4Ω付加をドライブできるアンプ(スピーカーが鳴る)を内蔵しています。
これは佐久間先生の佐久間アンプをドライブするためと、フェイズシフターを使用してモノ合成(佐久間先生はモノラル再生です。)した時の位相を合わせるためです。
このデバイダーが完成して先生にテストをしたいと電話したら今度コンサートをするからその時持って来いと言ってくれました。コンサートに飛び入りのようにこのデバイダーはコンコルドデビューして、取材に来ていたMJ(無線と実験)にもデビューしてしまったのでした。

佐久間先生との出会い


100Hz以上の高域を受け持つダイドーボイス4個とリボンツイーターをドライブする真空管パワーアンプです。
当初パワーアンプは、直熱管2A3を採用したシングル真空管アンプを使用していました。スピーカーが現在の形になる前は、中高域に113dBもの高能率のゴトーのホーンユニットを使用していたので、3Wの出力しか出ない2A3で十分間に合ったのです。
しかし、ダイドーボイスになってからやはり3Wでは無理があります。そこで何か良い球が無いかと探していたのです。
私はマルチドライブにおいては、低域はトランジスター、中高域は真空管でドライブするのが適材適所と考えています。
300Bも考えましたが、直熱間ゆえ寿命が気になります。球の金額も馬鹿になりません。どうしようかと迷っていたところ、オーディオ雑誌、無線と実験で、佐久間アンプで有名な佐久間先生の記事を見たのです。
それは、規格は不明だが国産の送信管4P55は、素晴らしい音がすると、なんとその球は、私が日ごろから目にしている球でした。
この頃、放送局に勤めており送信機に常に使われていました。この球は、直熱管ではなく、傍熱管です。そのため大変ロングライフで、放送局では毎日使いぱなっしで、3年は持つ球です。局では、トラブルを防ぐため1年も使用しないうちに交換してしまいます。まだまだ使用できる球が沢山転がっていたのです。
早速、佐久間先生と連絡を取って、この中古4P55をお土産にもって、先生に極意を伝授していただくため、館山へ行ったのでした。
先生が言うには送信管とはいえ傍熱管で5極管なのでそのまま使用したのでは、ろくな音は出ない、スクリーングリッドとプレートの電源を別にすることがコツと話してくれました。
電源を当初は一緒にして製作してみました。しかし先生の言われたように、6CA7などと同じような5極間の音になってしまいます。そこでトランスとチョークを追加、別にしたところ3極管のような送信管独特の空気感を伴った音に変化したのです。先生の独自の手法に脱帽です。
しかもシングルのくせに15Wも出力がでます。中古管とはいえ、本来3年も連続で使用できる球を1年しか使用していない放出管を私が死ぬまで使用できる数を確保できたのです。
佐久間先生とは、これがきっかけで、もう20年ものお付き合いになったのです。

初めて行った秋葉原でのコンサートの時、妻と息子(当時小5)と娘(小2)を連れて行きました。
子供たちも素晴らしい音に聞き入って、現在、息子(25才)の再生装置は、先生の影響を私以上に受けています。

DBシステムの括弧良さ


続いて、バーチカルツインのメインシステムの100Hz以下を受け持っているダブルウーハーをドライブするモノラルパワーアンプです。写真のように幅20cm、奥行き15cm、高さ10cmで、木枠ケースに入っています。DBシステムズの小型でタイトな概観にあこがれて作りました。
入力段は、FET上下対象差動アンプにカレントドライブ、エミッターフォロワーを経て、ABクラス動作のシングルプシュプルMOSFETの出力段をドライブします。
出力段のMOSFETは現在入手困難な日立製メタル缶の2SJ49と2SK134です。
入力段からエミッターフォロワーまでは、エポキシ樹脂で固めてありモジュール化してあります。
これによって、熱安定化を図ります。
電源部はトロイダルトランスを使用して、ドライブ段、出力段とも安定化して有ります。
部品については、全てミリタリー規格品を使用しています。確かにとても抵抗一つにしてもコンデンサーにしても値段が高いです。このアンプは、もう15年使用していますが一度もまだ故障していません。
初期特性をいまだに維持し続けています。長い目で見るととても安価となります。

マークレビンソンへの憧れとマッキンへの思い


今日は、アンプについてお話します。トップバッターは、我が家のシステムの最低音60Hz以下を再生するスパーローをドライブするモノラルパワーアンプです。
入力段は、FET上下対象差動アンプにカレントドライブ、エミッターフォロワーを経て、Aクラス動作のダブルプシュプルMOSFETの出力段をドライブします。
出力トランスを採用してあります。出力トランスを採用した理由の一つはスピーカーからの逆起電力の抑制です。特に低音域のウーハーの逆起電力は、かなり大きいです。この逆起電力がNF回路に流れ込んで揺さぶりをかけ、ドリフトを起こす原因になります。MOSFETを採用しているから無帰還にすれば良いと言う方もいますが、DCアンプ構成になっているので、ドリフトなどの安全上感心できません。
出力段のMOSFETは現在入手困難な日立製メタル缶の2SJ49と2SK134です。
入力段からエミッターフォロワーまでは、エポキシ樹脂で固めてありモジュール化してあります。
これによって、熱安定化を図ります。
電源部はドライブ段もパーワー段も安定化して有ります。パワー段には、タムラのトロイダル電源トランスを採用しています。ドライバー段も別トランスです。
部品については、全てミリタリー規格品を使用しています。確かにとても抵抗一つにしてもコンデンサーにしても値段が高いです。このアンプは、もう25年使用していますが一度もまだ故障していません。
初期特性をいまだに維持し続けています。長い目で見るととても安価となります。

私は、マッキンとマークレビンソンのファンでもありました。両者の特徴を採用したらこのような設計になりました。内部をお見せしたいのですが、35kgもありなかなか引き出せません。年末にまとめて掃除をするのでその時公開します。


2008年7月3日木曜日

今後の楽しみ

モニター用にタックを組むTBのウーハーです。

今回購入したオンキョウの10cmユニットです。安価も手伝って、32個購入しました。今回は私のPAの仕事用として4個一組として、ショートホーンを付けた中高域用として製作します。私自身もとても楽しみにしているのです。完成しましたらご報告します。又、仕事で使用するので、会場を公表します。是非、聞きにいらしてください。次回は、アンプについてお話します。

スピーカーシステム

私の現在使用しているスピーカーですが、前回の写真にも全容が写っていますが、ネットをはずしたヌードを公開します。

全景です。
本体のアップです。御覧の様にリボンツイーターを中心にダイドーボイスの10cmフルレンジを4個、上下にフォステクス製の25cmウーハーが配置して有ります。擬似同軸(バーチカルツイン)にして有ります。しかも、中域と高域のスピーカーが後ろに引っ込んでいます。リニアフェイズに配置してあります。でも、この写真を見て、おや?と思った人はいますか?居たら手を上げてください(ジョーダンです。)気づいた方も居ると思いますが、良く見るとウーハーのセンターキャップへのボイスコイ導入線が4本あるのです。実はダブルボイスコイルなのです。フォステクスの市販品では有りません。特注品です。友人がここで設計をしていて、特別作ってもらったのです。音量を変えても低域の出方に変化が無く、音量を上げても腰砕けになりません。ガッツな力量の有る低音を再生してくれます。
一番下にあるスーパーローです。ユニットは、山水電気の4WaYの大型スピーカーシステム用にフォスターがOEMとして設計したものです。当時、山水電気はJBLの輸入代理店でもあり、自社の箱にJBLのユニットをいれたスピーカーも販売していました。このユニットもどこと無くJBLに風体がにています。山水電気に修理品として倉庫に寝ていたものを友人からせしめたのでした。今のスピーカーと違って振動系が軽いので能率も良く、良く伸びる重低音を再生してくれます。この経歴の変わったスピーカーをMOSFETのAクラスアンプ4台と4P55シングル真空アンプで駆動しています。以前使用していた、JBL、38cmウーハー2個とゴトウのホーンユニットを使用した3WaYとはかなり変わりましたが、とても気に入った一品です。
さて、写真ですが、友人が設計して試作した16cmフルレンジユニットです。見た目は、懐かしいアルテックの403Aフルレンジ、もしくはコーラルのFシリーズを思わせます。
背面を見ると明らかにONKYOとロゴがあります。アルテック等と同じ軽い振動形を持ち97dBの高効率を持ち合わせています。明るく癖の無い素直な音です。




TBのウーハーとタッグを組ませて、モニタースピーカーを製作中です。
出来ましたら、又ご報告します。