2008年7月5日土曜日

コンコルドでデビューした、チャンネルデバイダー


今日、最後に紹介するのは、スピーカーとパワーアンプとをマルチでドライブするのに欠かせないチャンネルデバイダーです。このデバイダーは、コンデンサーと抵抗の6dBoctのパッシブル型フィルターが基本になっています。
製作したのが、まだJBLのウーハーとゴトウのホーンを使用していた時代です。このため音状補正用のイコライザーとウーハーやホーンの位相を合わせるフェイズシフターが内臓されています。
現在はジャンプして使用していませんが、特徴として、一般のイコライザーを使用すると位相特性が変化します。しかしこのイコライザーはタンジェントΦの小さいコンデンサーを採用することによって極力小さくなる良いうに作られています。
パッシブフィルターの後、直接パワーアンプに接続しても良いのですが、パワーアンプの入力インピーダンスがこのフィルターの伝送特性を変化させてしまいます。
最初は特性を計ってみて、どうしても計算道理のようにならないのです。
そこで、出力にバッファーを設けて影響を受けないようにしました。
バッファーは、ラジオ技術に熟筆していた木塚アンプで有名な木塚氏のFET上下対象二段バッファーをエポキシ樹脂で固めたモジュール化して使用しました。
又、このデバイダーには4Ω付加をドライブできるアンプ(スピーカーが鳴る)を内蔵しています。
これは佐久間先生の佐久間アンプをドライブするためと、フェイズシフターを使用してモノ合成(佐久間先生はモノラル再生です。)した時の位相を合わせるためです。
このデバイダーが完成して先生にテストをしたいと電話したら今度コンサートをするからその時持って来いと言ってくれました。コンサートに飛び入りのようにこのデバイダーはコンコルドデビューして、取材に来ていたMJ(無線と実験)にもデビューしてしまったのでした。

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