2024年12月22日日曜日

テレビの音

 以前はテレビを沢山観ましたが、最近はニュースと決まった音楽番組を観る事が多いです。

内容的な事も要因になっていますが、バラエティ番組やワイド番組の音声が良くないのです。

出演者が多い事もあるのか、それぞれのマイクの音の被りで、位相の周りが激しく、機器の状態を判断するには使えません。

しかし、ニュースなら長年聴きなれたアナウンサーの声で有り、マイクも1本で余計な回り込みが有りません。

つまり位相も変わらない訳です。

故高城先生がテレビの音を侮るなとおしゃっていましたが、これはこの様なニュースと音楽番組についてだと私は思っています。

音楽番組では、スタジオ収録、ホール収録、生放送が有ります。

私は放送関係に長年携わってきたので、良く知っていますが、収録用のミキサーはレコーディング用のミキサーとほぼ変わらないし、マイクもノイマン、ショップス、B&K等のコンデンサーマイクも多様にアレンジして使用しています。

かなり歴史のある音楽番組を先日観ましたが、素晴らしい音質でした。












ラージモニターでなく、あえてフルレンジ感覚のモニター2で音を再生、オーケストラ、ソロ楽器が素晴らしいバランスでミキシングされていました。

音声はFM変調方式から、現在はデジタル方式に代わり、優秀なDACを接続すれば更に高音質が期待出来ます。

現在では、音楽のジャンルがかなり変わってしまい、私には評価が難しいですが、NHKの紅白も、会場の臨場感や歌い手と奏者のバランスが素晴らしかったと記憶が有ります。

テレビも番組を選べば、オーディオ機器の状態をチェックできる音源に成ると私は思うのです。


消費電力

 部屋の照明、映像機器、オーディオ機器をアレクサで電源をON.OFFしています。

映像機器は、ディスプレイ、DVD、CPUをON.OFF出来、一括も出来ます。

オーディオ機器は、ラージモニター、モニター1、モニター2(全てプリ、パワーアンプも同時)をON.OFF出来、一括も出来ます。









今回、電力モニターが出来るスイッチを購入したので、メインの電源スイッチと交換してみました。


















ACーACコンバーターに挿入して、映像機器とオーディオ機器の全体電源を監視します。











早速アプリを開いてタブレットから消費電力を見ました。












ラージモニターのパワーアンプがAクラスアンプ、真空管アンプと消費電力が大きいせいか

650Wも消費しています。

更に映像機器、モニター2、モニター1を稼働させたらかなりな消費電力に成りそうです。


2024年12月20日金曜日

加算式イコライザー

 9月頃に製作した加算式イコライザーは、ラージモニター用にチャンネルデバイダーと同時に製作したのですが、アンプ類のメンテナンスによって、音質改善されて必要が無くなってしまいました。

しかし、レコードやCDは素晴らしい再生音なのですが、インターネット配信音楽では、再生系が改善された事で、ジャンルによっては音質に不満が有ります。

そこで、このイコライザーを使用してみました。

低域、中域、高域を加算できるので、不自然に成らず、期待以上の効果を発揮してくれました。



















そこで、バラックの様な作りだったので、回路はそのままで、改めて作り直しました。
SSDACとプリアンプの間に接続、音源によっては、イコライザーパスの必要が有り、パス時、音質劣化を防ぐため、プリアンプでも採用したリレーを使用しました。
パスをすると入力トランスのみを音声信号は通過します。
加算する帯域は50Hz、250~500Hz、5~10KHzと可変出来ます。
最大の加算量は3dBです。

















入力トランスはタムラ製、加算アンプにはFET入力のTL072ミリタリーセラミックタイプを使用しました。
電源やフィルターにポリプロピレンフィルムコンデンサー、抵抗は熱雑音を減らす為、1/2Wと3WのRM抵抗、ボリュームにはアルプス電気製を使用しました。


















空中配線をやめて、ボリューム周りに基盤を使用してすっきりさせました。
実際使用してみて、最大3dB程度の加算量ですが十分実用に成ります。
原音に必要な帯域を加算するだけですが、一般のイコライザーの様に原音を劣化させる事が少ないので良い方法と思っています。



















2024年12月12日木曜日

モニター2の設置の仕方

 先日、チャンネルデバイダー内蔵プリアンプの改修を行ったモニター2ですが、良い結果出たことに気を良くして、置き方を変えてみました。

今までは、縦置きでしたが、横置きにしてみました。


















中低域ホーンの上、中高域ホーンの間に置いています。
鳴らしてみると意外と良い感じで鳴ります。
しかし、中低域の辺りに独特の響きが付きまとい、曲によってはすっきりしません。
考えてみると中高域ホーンへの干渉を防ぐためにスピーカーの位置は奥に下げています。
どうやら、モニター2の全面が中低域ホーンの天板によって反射して干渉しているようです。
そこで、手前にスポンジを引いてみました。











大正解で独特の響きが無くなり、すっきりした音に成りました。

縦置きよりも意外とバランスよく聞こえるので、このまま様子を見ます。









ラージモニターで聴いても良いのですが、特にロックや洋楽ポップス系ボーカルは、モニター2で聴くとご機嫌です。


2024年12月9日月曜日

モニター2、チャンネルデバイダー内蔵プリアンプの改修

モニター2は、以前にMJ誌でも紹介した友人製作の16cmダブルコーンフルレンジスピーカーと16cmウーハーの2WaYスピーカーシステムです。












友人製作のフルレンジスピーカーの音質はアルテックに似て、中低域が太く、能率は97dBとかなり高く、低域は100Hz辺りからだら下がりです。

そこで100Hzから下をウーハーで持たせていますが、ウーハーの能率が90dBなので、ネットワークでは厳しいです。そこでマルチアンプで駆動しています。

ウーハーには、金田式DCパワーアンプを使用して、フルレンジは、出力トランス付きAクラスMOSFETパワーアンプで鳴らしています。













モニター2のチャンネルデバイダーは富田先生設計の1石FETラインアンプにMJ誌で発表した、北野、前坂式チャンネルデバイダーを組み合わせたプリアンプです。

最近、高域用パワーアンプに接続するコネクターの接触が良くないので修理を兼ねて改修しました。

入力セレクターは、テレダイン製では無いのですが、密閉型、音声切り替え専用ミゼットリレーを採用しています。












コネクターのカシメが緩んでいる部分はハンダを付け直しました。

その他、カップリングコンデンサーとデカップリングコンデンサーはフィルムコンデンサーに交換しました。








このプリアンプも製作して15年が経過しています。

今回の改修で、思った以上に中高域が落ち着いた音になり、ウーハーとのバランスが摂れて、ボーカル、ライブ等は、エコー感が良く響き、フルレンジの良さを発揮します。

改めて友人の製作したフルレンジスピーカーの音の素晴らしさを実感しました。

ラージモニターを改修した時も、余りの良い結果に驚いたのですが、モニター2も思い切って、改修をして良かった。

これで、何時でも手軽に音楽をモニター2で聴く事が出来ます。










ミュートスイッチをリレーに交換

プリアンプは、音量調整が21接点のアッテネーターを使用しているため夜間では、調整が難しく成るので、音量を半分に下げるミュートスイッチを採用しています。

熱雑音を下げるため、3WのRM抵抗を使用しているのですが、切り替えはロータリースイッチを使用しています。

今回、入力セレクター同様、リレーを採用しました。












音声を下げるために抵抗は3WのRM抵抗を使用、リレーは同じくテレダイン製、不活性ガス封入、ハーメチックシールド型を採用しました。

この音量を半分に下げる以外に完全ミュートと左右の確認用に右と左、其々のミュート回路を設けました。

これには、音声をグランドにショートしてミュートするのでり密閉型リードリレーを採用しました。


















スイッチによる音声信号回路が無くなった事で、驚くほど歪感の無い音に成りました。





2024年12月3日火曜日

プリアンプ、入力セレクターをリレーに交換

 ラージモニターのプリアンプ入力セレクターはロータリースイッチによって切り替えています。

ピンコネクターからシールド線を使用してロータリースイッチまで接続されています。


















これをリレーによって切り替えるようにしました。使用したのは、テレダイン製の不活性ガス封入でハーメチックシールドタイプです。

















RF高周波にも使用できる高信頼のリレーです。

















リレーの採用によって、シールド線の使用が無くなり、リレーのリードがピンコネクターに直接接続されます。















特に音全体のくすみが無くなり、S/N比が更に良く成ったと思います。

何よりも確実に切り替えを行える安心感が有ります。

2024年12月1日日曜日

中低域、中高域用トランジスターアンプ。

 現在、ラージモニターシステムは中低域、中高域を真空管アンプで鳴らしています。

先日まで、中低域用は出力トランス付き、AB級BTL、DCアンプを使用。









中高域は、出力トランス付き、A級BTL、DCアンプを使用していました。














中低域用はタムラ製の出力トランスを使用して、出力は10Wです。
中高域用は山水製の出力トランスを使用して、出力は5Wです。

















どちらも、お気に入りの音を出してくれて、どちらが良いという事は出来ません。
しかしマルチドライブで、即簡単にアンプの交換が出来ないので、セレクターを製作しようか迷っていますが、多分、音質は劣化するだろうと思い、期間を設けて、交代させようと思っています。


2024年11月30日土曜日

CPUに通電したら自動で起動するように設定する。

 自室には、配信音楽を聴く、アマゾンミュージック専用CPUと配信映画を観るアマゾンプライム専用CPUが有ります。


















これらのCPUはアレクサによって音声認識により、ディスプレイ共々電源をON/OFF出来ますが、CPU自体の起動は大変不便で、毎回起動ボタンを押していました。
しかし、ネットで他の項目を検索している内にCPUのバイオスからの設定で、電源が入ると自動起動出来る事が分かったのです。
そこで、CPUを起動させて、バイオスの設定画面を開く工程を試みましたが、出来ませんでした。
更に調べるとメーカーによっては、バイオス設定画面を開けないCPUも在るようで、諦めていました。
私には長い付き合いのCPUに詳しい友人がいて、彼が来たら、もう一度試して貰おうと思っていて
、今日、そのチャンスが来たのです。
彼は、デビット、プログラミングの仕事をしています。

















もしかしたら、人物の登場はかなり久しぶりです。
彼にお願いをしたら、いとも簡単にバイオス画面を開いてしまいました。

















当初は、電源通電による起動は無いと思っていたので、キーボードからの起動を考えていました。しかし、有難いことに通電からの起動モードが有りました。
















電源通電での起動設定を選択。

















設定ONにします。
やったー!これで、電源通電で起動しました。
今までの苦労が無くなりました。
これで、やっとアレクサに一言、お願いするだけで、アマゾンミュージックもアマゾンプライム、どちらのCPUも起動します。
デビットに感謝です!

2024年11月24日日曜日

メインシステム、ラージモニターを真空管で鳴らす。

 自室に有る大型システム、ラージモニターを通常はトランジスターで鳴らしていますが、

6BM8真空管パワーアンプが完成したので、中低域と中高域を真空管で鳴らしました。









低域は80Hzから下を再生していて、スパーローに近いので、AクラスMOSFETパラプッシュ、出力トランス付きモノラルアンプを同じく使用しています。












中低域には4極真空管6P1PパラプッシュアンプをUL接続で使用しました。












中高域は、今回、製作した6BM8シングルパワーアンプです。


















真空管で鳴らし始めてから2週間半が経ち、だいぶ音も纏まってきました。
当初、新品の6BM8を使用しましたが、寝ぼけた音しか出なく、それなりに使っていた中古管に取り替えたら、驚くほどはっきりとした音が出て、一般で言われているエージングの重要性を認識しました。
今の処、中古管は測定してみるとエミ減も無く十分使えます。
新品のエージングはその後する事にします。

















久しぶりに洋楽のレコードを次々と聴いてみました。

















使用したレコードプレーヤーは頂いたパイオニア製リニアトラッキングタイプです。

















使用したフォノアンプはNF型RIAAイコライザーです。
やはり、トランジスターアンプの澄み切った歪感のない音も良いのですが、真空管の持つ太さの有るほっとするような音質も甲乙つけがたいです。
寛ぎながら、レコードを聴いてて、持っているCDと同じ楽曲を聴いていて、(おや、今、聴いているのはレコードで、CDで無いな)と思い、SSDACで再生したCDの音質の傾向が似ているなと思いました。
この事は、CD再生に置いて、アナログ的な再生音を持つ、SSDACの優秀さを物語っていると思いました。

2024年11月16日土曜日

6BM8パワーアンプの製作と使用

6BM8パワーアンプが完成して、一応電源を入れ各所の電圧は問題有りませんでした。

そこで今日、メインシステムの中高域のホーン用のAクラスパワーアンプと入れ替えてみました。


 










オーディオシステムのメンテナンスが終了して、かねてから、システムを真空管で鳴らしたいと思っていました。

一時期、ラックスのプリメインアンプに使用されていた真空管50CA10使用した上杉先生設計のロフチンアンプを製作して中低域と中高域を鳴らしていました。

この頃、仕事で収録して来た音源を自室の再生装置をモニターにして、音楽番組の編集をしていたからです。
流石に大規模のアンプは製作できないので、今回は、中高域用にポピュラーな6BM8を3結でロフチンアンプを製作しました。
中低域用には現存の6P1Pパラプッシュ3結アンプを使用します。













今回、電源トランスは2個使用して左右独立電源。
冷却ファンを付けました。
*アンプは完成して現在、中高域のホーンを鳴らしています。
通常使用しているAクラスアンプは、やはり出力トランス付きですが、音の出方と傾向がかなり違います。
甲乙つけがたいです。
暫くランニング運転をして、更に中低域を6P1Pパラプッシュアンプに変更します。
次回は中低域も真空管で鳴らします。

2024年11月11日月曜日

6BM8パワーアンプの製作

 ラージモニターシステムは、メンテナンスが終了した、パワーアンプで鳴らしていますが、全てトランジスター製です。

20Hz~80Hzを再生している、MOSFETパラプッシュAクラスアンプは、そのまま使用して、80Hz~800Hzの中低域と800Hz以上の中高域を再生しているアンプを真空管で鳴らしたいと言う思いが有ります。

そこで、中低域は4極ビーム管6P1Pパラプッシュアンプを使用する事にしました。


















中高域のホーンは能率が103dB有るので、出力が2W~3W有れば十分な音量が得られます。
そこで、入手しやすくリーズナブルな6BM8真空管を使用して製作しました。














東栄トランス製のオリエントコアーを使用した出力トランスを使用して、3結ロフチン接続としました。
配線の簡素化を図るためにアイテンドウから発売されている、真空管基板キットを使用しました。
又、電源トランスも安価だったのでアイテンドウから電源トランスを購入しました。














ほぼ、配線が終わり、電源を投入、ヒーター電源の電圧と+B電源の電圧を計っていて、大変な事が分かりました。
アイテンドウのサイトの資料によると、電源トランスから出ている線が、白が170V、黒が6.3V、青が6.3Vと書かれています。
処が、黒が170V、白と青が6.3Vだったのです。
危なく6BM8のヒーターに170Vを繋いでしまうところでした。
更にとんでもないことが続き、6BM8の内部結線図はボトムビュー(底から見る)で、
普段見慣れているICの接続図はトップビュー(上から見る)で、誤ってさかさまに結線してしまったのです。
全部ばらして、組み立て直しに成りました。
せめてもの救いは真空管用の基盤を使用した事で、配線の変更は思ったよりもすんなり出来ました。













各部の電圧も丁度良い電圧で、問題なく動作しました。













今日はここまでで、後程、ラージモニターシステムに繋いで聴いてみます。


2024年10月21日月曜日

ヘッドフォンアンプ、サラウンドコントロラー

 普段、ヘッドフォンを使用することは殆ど無いのですが、音源のノイズ等の検聴にヘッドフォンは欠かせません。

システムの一員として、ヘッドフォンアンプと映画等の鑑賞時に使用するサラウンド用エフェクターを製作しました。

同じ音源を使用するので、一緒のケースに収め、レベル監視用のVUメーターとピークめたーも持たせました。






















回路構成はあえてドライブICを反転回路にして2電源にせず、単電源にしています。
BTLなので出力はカップリングコンデンサー無しの直結ですが、出力トランスには電流は流れませんがバイアスがかかりトランスのコア鳴きが抑えられて落ち着いた音に成ります。
又、タムラ製の10K:600Ωトランスを入力に使用して正反転をしています。

















サラウンド回路は、位相を90°、180°と変化させて、別付のツインディレイで遅れた信号を作り、マトリックス回路を使いリア用信号を作ります。












ヘッドフォンアンプはアンプで直接ドライブせずにマッチングトランスを使用しているので

大変落ち着いた音で細かいところまで聞こえ、長時間聴いていても疲れません。

レベル監視用メーターとヘッドフォンアンプで正確なレベルを診ながら検聴でき必要かなと思ったのですが、意外と便利です。

部屋で夜間映画を見る事が多くなっているのでサラウンドの効果が楽しみです。



2024年10月15日火曜日

6P1Pパラプッシュ真空管パワーアンプの改修

 ソブテックの真空管6P1P(6AQ5相当管)のパラップシュパワーアンプの一部を改修しました。












元々、パワーアンプは仕事で音響に使用していた、能率103dB高域用ホーンツイター4台を駆動する目的で製作したのです。

しかし、真空管の高圧電源が手動式に成っていたので、殆ど使用せずでした。

先日、オーディオシステムに使用している低域用パワーアンプのコンデンサー交換が終わるまで代わりに使用しました。

低域用に使用して、意外と馬力も有り良いと思いました。

そこで、タイマーを内蔵させて、システムの中低域のホーンに使用したいと思いました。













このアンプは、4極管6P1PをUL接続、又は3極接続がスイッチで選択出来、切り替える時

高圧電源がリレーで5秒間切れるようになっています。

そこでこの回路にタイマーリレーを挿入して、真空管のヒートアップを考慮して、5分経ってから、高圧電源が入るようにしました。












これで、電源を投入して時間が経つのを待ってから、オペレートスイッチを入れる必要が無くなりました。












中高域のホーンは能率が100dB有るので、出力は十分で、UL接続や3極接続の音質の変化が楽しめそうです。

近々に高域用のホーンも6P1Pのシングルアンプで駆動を考えていて、製作をする予定です。