2018年4月8日日曜日

30年前のICアンプ

30年前に秋月電商で、購入した東芝製ICを使用したアンプが2台、有ったので作り直してみました。
元々、バッテリーで駆動できるパワードスピーカーをイベント用に作るためにキットを購入製作したものです。
ICの回路構成はパワーアンプが2台内蔵されていて、BTL接続する事によって、12V電源の時、4Ω負荷で20Wが出力されます。
あまり、音質が良くなった記憶があり、スピーカーをバラした時、アンプユニットは保存していましたが、そのままになっていました。
今回、イベントでモニタースピーカーを駆動するのに使用できないかと、リファインしてみました。
アンプ構成を確認すると、正転出力アンプの出力を反転出力アンプで反転してBTLアンプにしています。
そこで、外部抵抗の接続を変えて同じ反転出力アンプを2台にし、山水のSTー71を入力トランスにして、正転、反転出力を作り、BTLアンプ構成にしました。
NF、ブーストラップのコンデンサーをニチコンゴールドに交換しました。











音質はどう変わったかテストしてみました。
青いケースが今回のBTLアンプです。
電源はACアダプターDC12V2・5Aを使用しました。











スピーカーは、おなじみのモニター2です。
ネットワークを使用しています。
低域ウーハーとのクロスは100Hz、高域フルレンジはラックスのトランス式アッテネーターで調整、フルレンジは4Ωなので山水のST-65でマッティングを取っています。
音は驚くほどなめらかで低域から高域までバランスが取れています。
30年も前のパワーICが、しかも私自身、東芝製のICはTH9013P依頼、使用したことが無くあまり良いとは思っていませんでした。
確かにNEC製のUPC1238V(クリスキットにも採用されていた)やUPC1225Hは過去に使用して音質の良さは知っていました。
コンデンサーの進歩もあると思いますが、使いこなし次第で、良い結果が出ることを改めて感じました。