今回は出力トランスを使用したトランジスターパワーアンプの競作です。出力トランスを使用したパワーアンプはその昔は全盛であり、ごく当たり前でした。OTL(アウトプットトランスレス)方式やOCL(アウトプットコンデンサーレス)方式の出現によってトランス方式は影を潜めました。現在では大量のスピーカーを駆動する必要がある場所(デパート、遊園地、ホテル等)のみで使用されています。今回は敢えてこの方式に挑戦です。
ご覧のようにまたまた強豪が17台も集合です。私、ラスカルは41年前に製作された、昭和46年製のアンプユニットを改造して挑戦しました。このユニットは、放送局やNTT(旧電電公社)が採用していた、音声増幅用のラインアンプです。全て今では、入手困難なゲルマニュームトランジスターで構成されています。果たしてこんな古いものが動くのか?この頃のプロ用機器は現在のように優れた部品が入手出来なかったので、トランジスター1本にしても100本~1000本からのセレクト品が使用されています。確かに当時、1台10万~15万円(昭和46年価格です)位しました。大変高価ですが超寿命で、10年~15年は現役で使用されていました。私が放送局入社当時、機器の更新があって頂いたものです。ラインアンプなのでスピーカーを鳴らせませんが、内部の定数を変更、実用にこぎつけました。コンデンサーは10年前に交換していましたが、音は出した事がありませんでした。
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