20年ほど前に製作し、リクエストが沢山あって、20台製作したのです。
このエキスパンダーは、懐メロなどのCD復刻版の会社に採用されて、長期間使用されてきました。
入力された音声は、低域と高域に分けられます。なぜ分けるのかその理由は、エキスパンダーで伸張するのがこの機器の役目ですが、全体域をいきなり伸張すると、ドラムやベース等の低域に、高域が一緒に伸張されて大変不自然になります。そこで、分けたのです。
低域はエキスパンダーで最大2倍に伸張されて、高域はカセット等のヒスノイズを低減する、可変フィルター型のノイズフィルターに入ります。このフィルターはドルビーが掛けられていなくても、最大10dBSN比を改善します。
それから、高域が減衰している音源に対して、高域を持ち上げるハイブーストがあり高域を改善します。このハイブースト回路は、高域が入力された時のみブーストが行なわれ、無い時はブーストしないので、SN比が悪化しません。
そしてエキスパンダーに入り最大2倍に伸張されます。
最後に低域と高域がミックスされて出力されます。
手前味噌ですが、改善度はかなりあり、試聴した人はこれカセットなのと驚きます。
4 件のコメント:
大変魅力的な機器のようですね。私もFMやカセットテープをよく聴くので作ってみたくなりましたが、回路の例などなかなか見つかりませんでした。技術的なアドバイスなどいただけませんでしょうか。
投稿しているのは、高低域を分けた2WaY方式ですが、dBX社のような高中低域の3WaY方式もあります。メールをいただければ、回路図を送ります。
ケンです。
メールですが、アドレスが分かりません。どうすればいいでしょうか。
rasukaru_seiiti@hotmail.co.jp
に下さい。
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