2008年12月10日水曜日

新機材

放送局のスポーツ等の中継で必要なのは、アナウンサーや解説、レポーター、歓声ノイズ等をバランス良くミキシングして、音声を局に送る事の他に重要なのは、アナウンサー、解説、レポーター、進行ディレクター、ミキサーが音声をモニターできる事です。各出演者が音声を聞けないと会話が成立しません。又、ディレクター等のスタッフが局から送出されるコマーシャルや中継番組の最初のテーマナレーション等、聞けないと上手く放送できないのです。
今回、放送局の依頼でスポーツ等の中継に使用するモニターアンプを出来るだけ小型化して製作して欲しいと依頼が来ました。写真は試作のプロトタイプです。








現在の中継はISDNや衛星放送、光ファイバーのデジタル回線が使用されています。デジタル回線は音声をコード化して圧縮して送るので、どうしても音声に遅れが生じます。アナログ回線の中継もありますが最近は少なくなりました。アナログでは遅れが生じませんでした。生中継は、中継現場から局へ中継音声が送られ、この音声にコマーシャルや局出しの音声が混ぜられて、中継現場に送られるのです。アナログなら問題無かったのですが、デジタル化によって音声が遅れてきます。自分の話した音声が遅れて自分の耳に聞こえてくるのです。実際遅れた音声を聞いて話そうとすると、自分がどこまで話したのか分からなくなり、話す事が出来ません。これを解決するには、局出しのコマーシャル他の音声のみを局から送ってもらい、中継現場の音声に現場で混ぜる必要があります。このためミキシング回路が必要なのです。
アナウンサー、解説、レポーター、ディレクター、ミキサーがそれぞれ音声のレベルを調整できます。ケース天板にはスピーカーがあり、スピーカーでもモニターできます。二回路のミキシングが出来、現場と局出しの音声をミキシングしてモニターできます。又、局出し音声にアナログ回線を使用した時、音質改善のためイコライザーを内臓しています。
また、電源が停電したからと言って放送が止まっては洒落になりません。電池によるバックアップが出来ます。つまり電源が無くても電池による使用も可能と言う事です。電池残量メーターも付いています。試作機が出来上がった時、先日、生放送を中継した放送局から、サッカーの中継があるという話を聞き、テストしてもらうよう依頼しました。 実際の中継の模様です。小型で使いやすく、非常に良いと言う評価を貰いました。設計からケース加工、基盤製作、組み立てまで3日で仕上げました。やっぱり、新しい機器を開発、作る、そして人の役に立つ、この世界で頑張てって良かったと思うこの頃です。




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