完成したアンビエンスコントローラーをテストしました。
ヘッドフォンアンプに接続して確認、ディレイをかけると、まるで宇宙のようなサウンドです。
何だこりゃと思いつつ、原音とミックスバランスを変えてみると、途中で音が無く成ります。
つまり逆相になってるわけで、デジタルディレイ用PT2399は出力信号が逆相という事です。
そこで、アイテンドウの基盤に使用されているNE5532バッファーが前後に有るのですが、反転回路を使用しているので、前段だけに変更しました。
これで信号は反転してディレイに入力されるので出力は正転されて出力されます。
テストし直すと宇宙サウンドが消えて、ディレイが綺麗に掛かって聞こえます。
さて、ヘッドフォンで聞いた音はディレイタイムを調整しながら、アンビエンスを掛けていくと、頭の中に出来ている音像が線状から膨らみのある音像に変化するのは分かりますが、決してバーチャルのように前から聞こえてくるようには変化しません。かといって、ディレイタイムを長くしたり、アンビエンスを多く掛けるとまさしく、教会、風呂で聞いている様に成ってしまいます。
程々に調整すると、シビアな頭の中の音像を違和感の無い音像に出来ます。
この事が、アンビエンス効果なのでしょうか?
ミュージシャンの間で長時間ヘッドフォンを使用していると疲れるが、ディレイを少し掛けると疲れないという事が、昔から知られていて使用されていた様です。
前方から聞こえて来るように出来るというのは、やはり眉唾だったようです。
面白いと思ったのは、スピーカーで再生した時にディレイタイムを左右少しずらして、アンビエンスを掛けると、コンサートホールのように聞こえます。また、モノラルの音源はまるでステレオのように聞こえます。
病みつきになるかもしれません。それにしても、ディレイ用のIC、PT2399は安価で音質が良く、S/N比も抜群です。
時代の進歩とは正しくこのような事かも知れません。
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