2025年1月2日木曜日

FMチューナーの改修2

 先日改修したDSPチューナーですが、更に電源のグランドラインを変更しました。









既にアンテナブースター、チューナー、DNR、加算式イコライザーの+電源には、高周波チョークコイルが入っていますが、グランド(ー電源側)にも高周波チョークコイルを其々に入れました。

DSPチューナーの音質が電波状態に左右されやすいのでアンテナを設置しました。














ブースターを付けて増幅していますが、車等が出すノイズに弱く、ザラザラした音質に成ります。
そこで、簡易型でも指向性のあるアンテナが威力を発揮します。
チューナー本体のノイズはDNRで何とかなっています。









余り期待をしていなかった、グランドラインの処置をした事が功を奏したのか、ザワツキやザラザラ感の無い音が出ました。

FMチューナーの故障からFMを聴くのが遠ざかっていましたが、福山正治さんのジェットストリームが放送開始されたので、DSPチューナーを製作しました。

しかし、昔とかなり違っていて番組によっては、FM放送の特徴であった音質の良さが無くなり、聴いていて聴くのを止めたくなる事も有ります。

日曜日の山下達郎さんのサンデイ・ソングブックと福山正治さんのジェットストリームが、良い音質で放送されています。



2025年1月1日水曜日

DSP、FMチューナーの改修

FM放送の受信に自作のDSPチューナーを使用しています。 










6年前までは、トリオのパルスカウントAM/FMチューナーKTー9900を所有していました。

しかし、FM放送が受信出来なくなり(IFTトランスのコンデンサーの容量抜けが主な原因)修理を考えていたのですが、住居を移動する事になったので、置き場所を考えて小型のチューナーが入手出来ないかと思っていました。

近年、AM放送がノイズ等、電波環境や消費電力、アンテナ等のメンテナンス事情からワイドFMに移行が増え、現在は2波維持の状態ですが、近々AM放送を停止すると言われています。

トリオのKTー9900はFM放送は勿論、AM放送もワイドバンド受信が出来て50Hz~15KHzまで再生出来ました。

とても気に入っていたのですが、ワイドFM(アナログテレビ放送のVHF周波数帯を使用)は受信できません。

そこで、一般的に成って来たDSPチューナーの使用を考えてみました。

色々調べてみるとDSPチューナーは専用LSIを使用して、様々な完成基板が有ります。

周波数表示付きの基盤は少なく、Amazonで見つけ、駄目元で購入、3年程前に組み立てました。









やはり、アナログ式のチューナーと比べて、復調方式の違いか、音量感が無く、ダイナミックレンジを改善するエキスパンダーを内蔵したのですが、番組によって、不自然な音に成り、使用を止めてしまいました。

そこで、グラフィックイコライザーを接続して何とか納得の行く音に調整して、聴いてきました。

今回、このチューナーを改修して音質改善をしました。

DSPチューナーの不思議な処は、電波の受信状態でノイズが増えるだけでなく、音質もかなり変わってしまいます。

そこで、受信アンテナを設置、高周波ブースターを内蔵させました。









DSPチューナーの音声出力にサンスイの小型トランスSTー71を使用して音声ラインのアースを切り離しています。

高周波系と音声系の電源アースラインには高周波コイルを使用しました。

DSPチューナーはS/Nが余り良くありません。

そこで、NS社のアナログノイズフィルターLM1897(カセットデッキ用DNR)を使用して疑似的にS/Nを改善しました。

更に前回製作した加算式イコライザーが好結果だったので、製作、500Hz~1KHz、8KHz以上を4dB程持ち上げています。

これによってグラフィックイコライザーは必要なくなりました。









電源は24Vをアダプターから受けて、各レギュレーターでブースターに5V、DSPチューナーに5V、DNRに12V、加算式イコライザーに18Vを供給しています。

更に高周波コイルを各基板に取り付けて電源からのノイズと干渉を防ぎました。

日曜日に放送されている、山下達郎さんのサンディ・ソングブックスは、他の番組と比べるとかなり高音質ですが、ベースやボーカルの解像度が明らかに良く成りました。

これでFM放送も不満なく聴けそうです。