2025年2月23日日曜日

再生装置の解像度

 映像では、(解像力、解像度)と言う言葉の使い方をしますが、再生装置の聞こえ方についての話です。

アンプ等の部品交換による、システムの改修がほぼ終了して、最近は、音楽鑑賞に没頭しているのですが、余りかけないレコードを聴きました。









チャーリーパーカーのアルバムで、名曲バードオブパラダイス等が収録されています。

録音も古く、音質は、あまり良くないと思っていました。その為、殆ど聴いていなかったのです。









しかし、今日、聴いたら音の帯域は狭く感じますが、録音はそれ程悪くなく、チャーリーの演奏が抜群で、ビックバンドの演奏も素晴らしいのです。









更に殆ど聴いていない、オーレックスジャズフェスティバルの収録レコードをかけてみました。

東芝電気が全盛期、レコード会社を運営、イギリスのEMIレコードを買収して、笠下に置き、東芝EMIと名乗っていた頃、オーレックスと言うブランドで、オーディオ製品を販売していて、海外からジャズ奏者を呼んで、コンサートを行っていました。

この模様を録音、レコードとして発売していました。

話が長くなってしまいましたが、このレコードの中にジャズフルート奏者のヒューバートローズが出演、娘のエロイーズローズがボーカルとして歌を歌っています。














彼女の歌いだしが、今まで(タンバリン)と聞こえていたのですが、今日、聴いたら、(ファミリー)と言っているでは有りませんか!
ずっと、何故、(タンバリン)なんだろうと不思議に思ってきましたが、歌のタイトルの通り、何度聴き直しても、(ファミリー)と聞こえるのです。
思わず、可笑しくなってしまい、腹を抱えて笑ってしまいました。
どうして、今まで(タンバリン)と聞こえていたのでしょうか?

*知人の話ですが、北島三郎の(与作)と言う歌が有りますが、或るスナックのカラオケシステムでは、(女房は機を織る)と言う歌詞が(女房は墓を掘る)と聞こえると言って、大笑いした事が有ります。

まるで、空耳アワーの様な話です。
やはり、再生装置の音の解像度が問題だったのでしょうか?
再生装置の改修が功を奏したのでしょうか?




2025年2月21日金曜日

オーディオシステムの整理Part2

 先回のブログにも書いた様にDAT、カセットデッキ等を友人に譲りました。

更に以前使用していた自作のチャンネルデバイダーを改造して、渡す事にしました。

このチャンネルデバイダーは、GEQ、低域用フェイズシフター等を内蔵していました。

不要なフェイズシフター等を省き、GEQは残し、チャンネルデバイダーのフィルター部分をMJ誌に発表した合成伝達関数1、ー12dBOctフィルターに変更しました。

電源部とアンプ基板の電解コンデンサーを全て交換、ノイズフィルターコイルを取り付けました。









更に佐久間式アンプの入力トランス(200Ω)をドライブするために内蔵したパワーOPアンプLM1887Nに放熱器を付けて、ミニパワーアンプとして、スピーカーを直接ドライブ出来るようにしました。

このLM1887NはDCアンプ構成にしてあり、8Ω負荷で2W+2Wの出力が出せます。オーディオシステムの中高域ホーンを鳴らしていた時期も有り、音質は言うまでも有りません。

現在では、ナショナルセミコンダクターがTIに吸収された時に生産終了となりました。

AB級動作で歪みも少なく、手軽にマルチアンプとして、高能率のホーンスピーカーを鳴らすには、S/N、音質共に良かったので、とても残念です。















本体の入力はA、Bの2系統有り、AはGEQ(スイッチでパス出来る)を経由してから、Bはダイレクトにセレクタースイッチに入り、音量調整のボリューム、チャンネルデバイダーに入ります。
低域、高域と出力され、ミニパワーアンプは、この高域とBの入力を選択出来、ミニパワーアンプ、高域用のマルチパワーアンプとして使用できます。
Aの入力はGEQ出力もされ、GEQとして使用出来ます。















木枠ケース入りで、末永く大切に使用して頂けると有難いです。




2025年2月8日土曜日

テレビの音質

 テレビ番組(題名のない音楽会)は、私が幼少の頃から放送され、60周年を迎えるようです。

私の記憶では、故、黛敏郎先生が指揮をしていた画面が脳裏に焼き付いています。

モニター2で視聴していましたが、オーケストラ再生は、流石、中高域にフルレンジを採用しただけあって、バランスと定位が素晴らしいなと思いました。

ラージモニターは広帯域ですが、マルチ4WaYホーンシステムなので、モニター2の様にニアフィールド的な聴き方は出来ません。









マルチドライブで、ウーハーとのクロスオーバーは、100Hzと低いため、中高域はフルレンジの良さを遺憾なく発揮しています。


















パワーアンプは低域に金田式DCアンプ、中高域は送信管4P55シングルアンプを使用しています。













プリアンプは、故、富田先生のFET1石ラインアンプにMJ誌に発表した、伝達関数1、北野・前坂式チャンネルデバイダー、ウーハーとフルレンジに抵抗アッテネーターを使用せず、トランス式アッテネーターでレベル調整をしました。
セッティングも本来の形に成り、素晴らしい定位、歪感の無い音質とバランスで、音楽を聴かせてくれます。


テレビ放送、FM放送の音質

最近は、インターネット等のデジタル配信が、主流に成っていますが、テレビ放送も地上波デジタル送信で有り、アナログ送信をしているのは、FM放送のみです。

その名の通り、FM変調送信ですが、デジタル送信機が採用されており、受信もDSP受信機が主流に成りつつ有ります。

なんと言っても、音質面での問題は、テレビ放送がデジタル伝送なので、様々な外周ノイズに対して強いのですが、FM放送はアナログ放送なので、弱い点です。

しかし、FM変調の特徴である、弱肉強食と言われる近い周波数が有っても、電界強度が弱ければ混信せず、抑え込む事が出来るのです。

ただし、最近増え続けるスイッチング電源や、デジタル機器が放射するノイズに対して、混信を防ぐのが難しいのです。

その為、放送の音量が低下するとノイズが目立つようになります。

対策として、人間の耳の特性である、大きい音が小さい音を抑え込んで聞こえる、マスキング効果を利用したのです。

それには放送側の音量が常に大きい必要性が有ります。

そこで、採用されたのが常に高変調に保つためのマルチコンプレッサーと言う訳です。

帯域を3~5バンドに分割して帯域別にコンプレッサーをかけます。

これは、全体域を一台で行うと、音の大きい帯域に支配されてしまい全体域を圧縮出来ないからです。

その代わり帯域のバランスは大きく変わり、音楽等では、放送やレコーディングミキサーの意志に反したミキシングバランスに成り、帯域分割による位相の変化も起こります。

トーク番組では、余り分かりませんが、音楽等は明らかに違っています。

ただ、この事を知っているアーティストが担当している番組では、マルチバンドコンプを外しているか、設定を変えていると思われ、良い音質で提供されています。

私も過去にFM放送にコンプレッサーが採用された頃、受信機に接続するマルチバンドダイナミックエキスパンダーを製作して使用していましたが、最近はトーク番組が主流で音楽番組が格段に減ってしまったので、使用を止めてしまいました。

テレビ放送は、デジタル伝送なので接続するDACでも音質は変わります。

身近に音質の良かったテレビ放送やFM放送ですが、現在は様変わりしたなと思います。



2025年2月3日月曜日

オーディオシステムの整理

 殆ど使用していない機器を整理しました。


















ラック上段右側に設置しているMDデッキ、カセットデッキ、DATデッキは殆ど使用していません。
そこで、知人に譲る事にしました。

















合わせてラック上段中央のセレクターも、一緒に譲る事にしました。

















更にラック全体左側にあるカセット、DATテープ、CD等の棚を整理撤去しました。













ラックの機器配置を若干変えました。













右側のスピーカーシステムが、カセット等のテープ棚で邪魔されていたのですが、無くなり、スピーカー前が開けました。
中高域の定位が変わるかなと思ったのですが、以外にも、右側ウーハー低域の跳ね返りが無くなったのが影響したのか、中低域のだぶつきが無くなり、重低音は変わらず、楽器の明瞭度が上がりました。
思い切って整理して良かったです。