2025年7月24日木曜日

OCLアンプ製作2

 前回のブログで書いた中華アンプキットの製作です。

抵抗、コンデンサー等を国産部品に交換しています。

通販ショップ、秋月電子から部品が届いたので、基板を組み立てました。









写真の様に回路図と照らし合わせて、抵抗を配置していきます。












回路図から、電流の流れを見て、抵抗の向きを決めていきます。









更にパワー段のバイアスダイオードを放熱器に接触させて、シリコングリスを塗っておきます。














回路図には、各部分の動作電圧や、使用しているトランジスターの詳細がないので、バイアスダイオードをパワートランジスターと熱結合させることは、出力段の熱暴走を防ぐ、万が一の安全対策です。













電源は基板に手を加えて左右を分けます。
次回は、電源基盤の製作です。


2025年7月18日金曜日

OCLアンプ基盤キット

ネットを見ていると、様々なアイテムや広告が表示ざれます。

最近、検索中に(AliExpress)という通販サイトの、やたら安価なアンプキットや完成品のディスカウント品が表示されます。

無視してきたのですが、パワーアンプ基板キットで、ちょっと目を引いた物が有りました。

(なんだ、結果的には見ているではないか!)と思われるでしょうが、

DCパワーアンプではなく、全段直結OCLパワーアンプですが、オールディスクリートで、ほぼ同じキットが、通販サイトのアイテンドウから発売されていて、本体価格が4、900円、このサイトでは送料込みで1,100円と破格でした。

もし、変なのだったらと思いましたが、駄目元で購入してみました。

発注してから1週間して届きました。









御覧の様に基盤も綺麗な出来で、問題なさそうです。

パワーTRも、今時珍しいメタルキャンのTO3で風格は良いです。

ただ、出力が50W以上出るという割には、放熱器が小さいし、付属してきたコンデンサーや抵抗が何故か小さいです。






写真の様にコンデンサーは上が付属の35V2200μF、下が国産のニチコン10V2200μFです。
容量が同じで、耐圧は25Vも高いのにサイズが殆ど変わらないのです。
抵抗も左が国産RM抵抗、右が付属の抵抗でリードがかなり細いです。
今回は、私のマルチシステムスピーカー(モニター2)の中高域(フルレンジ能率97dB)を鳴らすのに使うので出力は5Wも出れば良いのですが、あまりにもお粗末な部品です。














そこで、コンデンサーと抵抗は手持ちの物に交換して製作することにしました。

回路構成は純コンプリOCLで簡素で、昔の東芝製のパワーIC、TH9013Pを思い出します。

私も、高校生の頃、このICを使ってアンプを製作したことが有ります。

意外と良い音だった記憶が有ります。

出力は5Wという事で電源は±16Vにします。

この基板、左右対称の部品配置なので、電源部基板のみ別に作って、左右独立電源とします。

完成したら報告します。


2025年7月10日木曜日

引き続きのレコード鑑賞

 結構レコードを聴いていなかったので、立て続けに聴いてしまいました。

今日は、クラシックを聴いてみました。














再生する、レコードプレーヤーは、テクニクスSL1500MKⅢ、テクニカMCカートリッジAT33E、オリジナルOPアンプモジュールを使用した、CR型イコライザーアンプに交代です。









1枚目は、テラーク方式録音盤(ロミオとジュリエット)(チャイコフスキー、くるみ割り人形)です。

テラーク方式は、現在の各楽器を夫々収録する、マルチマイク方式と違い、奏者のオーケストラから、バランスが取れて聞こえる位置にワンポイントマイクを立てて録音しています。

各楽器の定位が素晴らしく、特に低音楽器の重低音がはっきり録音されています。

ただし、ピアニッシモからフォルテシモのダイナミックレンジが大きく、再生側も能力がないと音が割れてしまうか、爆音になってしまいます。

再生機器のウーハーは、TAD40㎝ダブルタンデム方式で能率も100dB有るので、揺れるような重低域再生、106dB高能率ホーンの中高域、音場が崩れることなく再生されます。

くるみ割り人形は、皆さんも、よく知っている親しみのある曲と思うので、解説は不要と思います。

このテクニカのMCカートリッジAT33E、過去にターンテーブルに針を落下させ、破損してしまったアクシデントが有り、これに友人が新たに針を取り付けてくれたのです。

天才の友人は、40年選手になる、カートリッジの内部を清掃してくれ、トレース能力も上がっています。


さて再生機器の話はそこまでで、2枚目はヨハンシュトラウス、ウインナーワルツ、シリーズ(美しき青きドナウ)です。

ヘルベルトカラヤン指揮、ウインフィルの演奏です。

このレコードはグラモフォンの録音盤で、発売当時2000円シリーズのクラシック盤でした。

若きカラヤン指揮で、ウインフィルの演奏も、録音も素晴らしくて、レコードの価格が2000円と、3拍子ならぬ、4拍子揃ったアルバムです。


3枚目は、先ほどのカラヤンの愛弟子、先日、他界された巨匠、小澤先生がボストン交響楽団で指揮した(ホルストの惑星)です。

それまで指揮は、レナードバーンスタインでしたが、小澤先生に代わって、指揮者が代わると楽団そのものが変わると言われる、お手本のようなアルバムです。

これが今までのボストン交響楽団と思うような、とてもダイナミックで素晴らしい演奏です。














アルバム話の続きでは無いのですが、写真の時計は、小澤先生が設立したサイトウキネンオーケストラを松本で、初めて指揮した時に先生から頂いた記念品です。













裏には1992年と刻印されていて、革バンドが付いていたのですが、33年も経った今、保存方法がいけなかったのかボロボロになってしまいました。
演奏当日、新幹線で松本まで行って、残念ながら、先生には忙しくてお会いできず、スタッフから、先生からと言われて受け取りました。
演目はブラームス第1番で、この時は、当時の天皇、皇后陛下もご臨席されていました。
演奏開始前にご紹介が有り、割れんばかりの拍手で、お迎えしていたのを覚えています。

66年も生きていると、所有しているレコードにも、このような思い出が有って、再生する度に思い起こされるのです。








2025年7月9日水曜日

昨日に続いてレコード鑑賞。

 昨日、レコードイコライザーアンプ下に敷いた、鉄板の効果が絶大で、ハムが聞こえなくなった事に気を良くして、今日もレコード鑑賞してみました。









1枚目は、私が、大学生時代に購入した、歌姫、ケイトブッシュ、アルバム(ライオンハート)

この頃、同じく歌手デビューしたシーナイーストンとライバルの様にされていました。

彼女の歌声、イギリスのタンノイ等は上手く再生してくれますが、独特な歌声を再生するのが、苦手なスピーカーは沢山あると思います。

メゾソプラノでもなく、ちょっとエキゾチックで魅力的な歌声です。









今日も、パイオニアのリニアトラッキングプレーヤーで再生しました。

このプレーヤートラッキング能力に優れ、しっかりと芯のある音ですし、フルオートなので、BGM的に音楽を聴くのにも大変便利です。

2枚目はフリードウッドマックを再生しました。

確か、就職して、秋葉原のオーディオショップに行った時、このアルバムがレコード再生されていて、スピーカーがシーメンスの同軸2WaYオイロダイン、プリアンプはDBシステムズ、パワーアンプがSUMOという、ちょっと異色な(この組み合わせは、私も初めて聴いた。)ラインナップでしたが、切れが良くパンチが効いて、シーメンスのオイロダインが、こんな風な鳴り方、出来るんだと感心したものです。














イコライザーアンプは、このプレーヤーと組み合わせている、NFーCR型でカートリッジはオーディオテクニカMM型です。

3枚目はアルスチュワートのベストアルバムを再生しました。
彼のアルバム(モダンタイムス)をレコードでなく、会社(放送局)にオープンテープ(デモ用)をもらって、(当時は自宅にオープンデッキが有った)再生していました。
アルスチュアートのシティポップ調の曲と歌声が好きです。












写真、物凄く懐かしいです。私が21歳位の時です。
この時代は、レコード、オープンデッキが高音質再生の主流でした。
オーディオショップのアルバイトを頑張って、購入したアキュフェイズ(当時はケンソニック)のプリアンプC200も写っています。

気が付いたら、今日、選んだレコードは、全てイギリスのアーティストでした。













今では、再生できるメディアは、アナログ系、デジタル系と沢山あります。
様々な選択肢が、有りますが、音楽を聴いて楽しむアイテムとして、どれも同じです。
上手く使いこなしたいものです。


2025年7月8日火曜日

イコライザーの磁気シールド板

 パイオニアのレコードプレーヤーと組み合わせて、使用しているイコライザーアンプは

サブシステム(モニター2)低域用パワーアンプの上に置いてあります。

プレーヤーに近いので置いたのですが、パワーアンプの電源トランスからハムを誘導しています。

そこで、鉄板を購入して、イコライザーアンプの下に引いてみました。









どうやら、上手く誘導ハムは無くなりました。

解決したので、レコード鑑賞をしました。最近Amazonmusicばかりを聴いていたので、久しぶりです。














最初に広谷順子さんを聴きました、私が大学生時代に友人の勧めで購入したものです。
彼女のはつらつとした声が響きます。残念ながら、彼女は他界してしまいました。
忘れもしません、このアルバムを最初に再生したのは、ラックスの真空管アンプキットを当時アルバイトしていた、オーディオ販売店から、依頼を受けて組み立て、完成したばかりの時でした。
私の再生システムは、すでに3Wayのホーンシステム、マルチアンプ駆動でプリアンプはアキュフェーズ(ケンソニック)のC200でした。
ラックスの真空管アンプは、トランジスター式のC200が乾いた音に対して、彼女の声が、艶が有って、真空管アンプも良いなと思いました。











この写真がその当時のスピーカーシステムです。
大学3年生の時で、ウーハーはアルテック、ホーンはフォステックス、ドライバーはJBL、LEー85、ツイターはコーラルHー70 でした。現在でも、フォステックスのホーンとコーラルHー70は現役です。
この頃から、マルチアンプ駆動でした。

2枚目は、井上陽水さんのライブアルバム、(東京ワシントンクラブ)です。
レコードレーベルがポリドールから、彼や吉田拓郎さんのメンバーが設立したフォーライフに代わっています。
このアルバムは就職した頃に購入しています。
収録場所は、私が学生時代の金沢(実践倫理記念館)他、とても懐かしいです。
このアルバム、この時代の録音にしては音が良いです。
録音機のテープがスタートして、立ち上がる時の音から入っていて、思わず笑ってしまいます。
使用した録音機、立ち上がりの音の感じからして、2トラ38のルボックスかな、友人が所有していたので似ているなと思ってしまいます。
彼のアルバム(氷の世界)と同じ曲が有るのですが、アレンジがロック調で演奏が、ディープパープル、レッドツェペリンの様で、かっこいいなと思ってしまいます。

3枚目はヤマハ、ポピュラーソングコンテストでグランプリに輝いてデビューした中島みゆきさんです。
今では、知らない人がいない大物です。
私と同郷の北海道で親しみをとても感じます。
やはり、大学時代に購入しました。
この頃は、まだヤマハがレコードレーベルを持っていなくて、キャニオンからデビューしています。
友人に熱烈なファンがいて、彼女の歌が、一番上手く再生される様にと要望があって、スピーカーとアンプを作りました。
私の手元に有る、レコードは少なくとも、48年前からのお付き合いなので、ジャケットを眺めながら、聴いてみると、当時の思い出が蘇ります。