2025年9月29日月曜日

OCLアンプ改修

 完成度の高さに満足していますが、NF回路と初段に入っている電解コンデンサー(オーディオ用)がやはり気になります。

そこで、初段用をフィルムコンデンサーにNF回路をハーメチックタイプタンタル(ニチコンスプラーグ)に交換しました。









本体の価格から考えると、部品の価格は、とてつもない金額に成ってしまいましたが、アンプ回路がシンプルなだけに部品の性能が、顕著に現れています。














フィルムコンデンサーとタンタルコンデンサーの曖昧さの無い、フォーカスの取れた音質は、やはり、オーディオ用と言っても、電解コンデンサーには無理なようです。

2025年9月26日金曜日

OCLパワーアンプ補足

 OCLパワーアンプを聴き続けていて、気に成った事が出て来ました。

かなり小さな音の時に歪感を感じます。

オシロスコープで、観察した時は、気が付かなかったのですが、クロス歪が有るのかも知れません。

そこで、回路図を見ながら、検討してみました。









次段ドライバーTR(Q5,Q6)の±電源22Ω(R23、R24、R25、R26)を10Ωに変更して、ダーリントン出力段のアイドリング電流を上げました。

更にアンプのゲインが大きいので、470Ω(R9,R10)を2KΩに変更して下げました。

NF抵抗に進工業プレート抵抗を使用してみました。

効果は絶大で小音量時の歪感は全く無くなりました。

これで、モニター2の中高域アンプとして、4P55真空管アンプと、肩を並べて使用出来るように成りました。


2025年9月25日木曜日

OCLパワーアンプ音出し

 完成したOCLパワーアンプの音出しを行いました。









このアンプは、2WaYマルチ駆動、モニター2の中高域を鳴らすのに製作しました。

普段は4P55送信管シングルアンプで鳴らしています。









ちなみに低域用パワーアンプは金田式DCアンプです。









手前のスピーカーがモニター2です。

友人作、アルミボビン、エッジワイズ巻き16㎝ウーハーと同じく友人作の16㎝ダブルコーンフルレンジの密閉型スピーカーです。












ユニットの能率が、ウーハー90dBに対して、フルレンジは97dB有り、しかも、クロスオーバーが100Hzと、ネットワークでは、かなり難しいので、マルチアンプ駆動にしました。










音は、真空管4P55アンプに比べて、遜色無く、少し華やかになりますが、良い言い方をすれば、モニター2がモニタースピーカーらしい音に成ります。

中高域再生として、使用しているからかも、知れませんが、過去にオーディオメーカーが良く採用していたOCL回路、しかも純コンプリです。

勿論、今回、コンデンサー、抵抗等、オーディオ用を使用しましたが、多分、この中華アンプ基板のキット価格を考慮したら驚くと思います。

特にアンプのDC化は、信号経路のコンデンサー存在を除外する事が主な理由ですが、オーディオ用コンデンサーの性能進歩によって、意味合いが変わってきている様に思います。





2025年9月21日日曜日

OCLパワーアンプ製作7

 完成していたOCLパワーアンプですが、測定と動作確認をしました。









両チャンネル共、8Ωの抵抗を接続して、出力6Wと想定道理でした。

ただ、ゲインが30dBも有り、NF抵抗を変更して、もう少しゲインを下げる必要があるかもしれません。


















測定では10Hz~80KHzまで±0dB、80KHzから下がり始めています。
各周波数の波形から見ても問題なさそうです。
放熱器が小型なので、熱くなるかと思いましたが、アイドリングが少ないようで、ほんの少し暖まる程度で、ダミー抵抗の方が暖かいです。













前面のメーターは出力3W時、0VUを指します。
次回は、モニター2の中高域に接続して試聴です。



2025年9月13日土曜日

OCLパワーアンプ製作6

 OCLアンプの配線を完了しました。









電源コンデンサーに放電用の10KΩの抵抗を追加しました。














電源電圧は±19Vで、電源トランスの容量が1A有れば、出力20W位に成りますが、トランスの容量が0.3Aなので、5W~6W位と思います。













使用するスピーカーがモニター2の中高域で能率が97dB有るので十分と思います。
次回は測定です。