2024年8月29日木曜日

ツイターのレベル変更

 中高域のアンプのコンデンサーが終了して、全体のバランスを取りなおす為、チャンネルデバイダーのレベル調整をしました。

何故か中高域のホーンを高域の再生音に合わせるとボーカルが沈んでしまいま。

初めてツイターが出過ぎていることに気付きました。

コンデンサーを交換した事で、高域が伸びたと思われます。

ツイターはあくまでも聴感で調整して、9KHzからコンデンサーで6dB接続して付加しています。












調べると3.68μFのコンデンサーが使われていました。












今回は双信電機と日本精機のコンデンサーをパラにして2μFとして定数を減らしました。

ツイターは、出しゃばらなくなり、中高域のホーンと馴染でいます。

とても落ち着て癖のない中高域に成りました。

2024年8月28日水曜日

レコードMMカートリッジ用イコライザーアンプの製作

 普段のレコード再生プレーヤーは、テクニクスSL1200MK5を使用、

カートリッジはMC型のデンオンDL103、テクニカAT33Eを使用しています。












最近、知人からパイオニアのリニアトラッキングプレーヤーPL-X520を譲り受けました。

このプレーヤーには、MM型カートリッジが付属しています。

リニアトラッキングの為、アームの形状で使用できるカートリッジに制約が有ります。












メンテナンスをしてみました。

まずは、痛んでボロボロに成っていたゴム足をオーディオテクニカのインシュレーターが手元に有ったので、交換、ピンコードのジャックが錆びていたので新品に交換しました。












ダストカバーも薄く、ハウリングが心配ですので、更にアクリル板を取り付け厚みと重量を持たせました。

さて、再生テストと思ったら、MMカートリッジ再生用のイコライザーアンプが無い。

先日、メンテが終了したイコライザーアンプはMCカートリッジ専用です。

今まで、MMカートリッジは使用して来ませんでした。

そこで、製作する事にしました。

現役のレコードプレーヤーが有るのですが、リニアトラッキングの場合はどうなのか、

そして、フルオートと言う事も手伝って譲り受けてしまいました。

過去にオーディオ大会等でレコード再生が出来るようにイコライザーアンプ内蔵の可搬型を製作しいます。

NFーCR型を採用していて、今回も同じく製作を考えていましたが、RIAAカーブを検索していたら、Amazonの通販のイコライザーアンプ基板が出てきて、情けない事に送料込みで900円の誘惑に負けてしまい購入してしまいました。


















到着した時は、全て電解コンデンサーが使われていました。
電源は±2電源に成っていて、ブリッジダイオードと三端子レギュレーターが乗っていましたが、電源トランスが必要になり誘導ハムの面で不利なので、外して、24V電源を抵抗分圧して仮想±電源に改良しました。コンデンサーと抵抗の分圧後、フィルターコイルを通してフィルムコンデンサーで受けています。
まずは、この状態で音を確認してみました。
Amazonサイトの基盤には不良品も有るようです。
大変安価ですが吉となりますか、音は問題なく出ました、RIAA素子を使用したNF型ですが、不満もなくそれなりの音質です。
サイトの説明では、OPアンプNE5532よりも高音質と詠っていましたが、使用されているOPアンプは型番が無く何を使用しているか分かりません。
入力出力のカップリングコンデンサー、NFのDCカットコンデンサーを交換してみました。




結果的には殆どのコンデンサーを交換してしまいましたが、MMカートリッジ再生用としては、満足できる音質に成りました。
安価で自分で基盤を製作する手間と時間を考えると大変良い物を購入しました。
ケースに入れて出来上がったら、報告します。


2024年8月26日月曜日

低域用アンプメンテナンスPart1

 さて、いよいよイコライザーアンプから始まったメンテナンスですが、80Hzから下を再生するウーハーを駆動しているアンプのみとなりました。












久しぶりにラックから引きずり出して、こんなに重かったと焦りました。

計ってみたら17Kg有りました。



以前、ブログに記した事が有ると思いますが、私のアンプのお手本に成っているのは、
マークレビンソンとマッキントッシュです。
増幅素子のモジュール化、DCアンプ化、出力トランス等の使用等が私のアンプには採用されています。
このパワーアンプは、マークレビンソンの様にAクラス動作DCアンプ、出力段電源まで安定化、日立製純正、TO3、MOSFETパラプッシュ、600VAトロイダルトランス、
マッキントシュの様に新日本製鉄特注オリエントコア、タンゴ製作所特注、出力トランス、
とあらゆる物量投資によるモンスターアンプです。
高能率のウーハーを駆動するので、出力は20Wと欲張っていません。

















これだけのアンプで80Hz以下の再生をするウーハーを駆動します。
低域のダンピングと押し出しと解像度重視です。
地を這う様な重低音を再生する為、普通のアンプの様にボン付いたり、腰砕けでは使い物にならないのです。
既に35年が経過しているので、メイン電源のコンデンサー、定電圧後のコンデンサーをフィルムコンデンサーに交換、バイアス等もフィルムコンデンサーに交換します。

さて、コンデンサー交換と測定、調整とパワーアンプは時間を要すると思います。
暫く音楽が聴けなくなるのはちょっと寂しいので、代わりに4極出力管6P1Pパラプッシュ3結アンプを低域用に接続してみました。

















真空管なので低域のダンピングに問題が有るかなと思いましたが、余計な心配でした。
流石にDCアンプ使用時の様な地を這う重低音は出ませんが、逆にそれが功を相しているのか、伸びの良いダンピングの効いた低域です。
使用しているウーハーはTAD特注のダブル40cmウーハー、ダブルタンデム仕様の密閉型です。つまり40cmウーハー2台の後ろに40cmウーハー2台が後を押すタンデムに成っています。しかも密閉箱です。
癖のないダンピングが良く聞いた音で、能率は100dB、40Hzまでフラット、20Hzまでー3dBで再生します。

















代用の真空管アンプは、出力が10Wですが左右独立電源で4極ビーム管の3結なので、意外とダンピングも良く、ウーハーの能率が高いので、大きめの音量でも2W位しかパワーメーターは振れません。
暫くは、音楽を楽しみながらメンテナンスをしていきます。

2024年8月25日日曜日

中高域アンプのメンテナンス

 レコード用イコライザーアンプの改修に続いて、中高域のホーンスピーカーをドライブしているパワーアンプをメンテナンスしました。


中高域のホーン専用に作ったもので、ナショナルセミコンダクター製のLF353を反転、正転バッファーに使用して、モノリシックIC、LM377NをDCアンプ構成にしてBTL駆動にしています。

使用しているホーンスピーカーは、能率が106dB有るので、アンプの出力は6Wです。

既に製作してから、35年が経過していて電解コンデンサー等は、かなりな劣化をしていると思われます。

電解コンデンサーを全て交換しました。





古い電解コンデンサーは、整流後に耐温が105℃タイプ、他はエルナーのオーディオ用を使用しています。


DCアンプ構成なので、ドリフトの安定と音質改善で、電源部はバッファーアンプ、パワーアンプ共にレギュレーターを使用しています。

そこで、整流後の電解コンデンサーを低SRに交換、レギュレーター後を全てフィルムコンデンサーに交換しました。














DCドリフト検出のミューティングリレー等のコンデンサーも交換しました。





















コンデンサーの交換によって、音質の向上が期待されますが、イコライザーアンプ、

プリアンプ、チャンネルデバイダー、中低域、中高域のアンプの音声系統、電源のコンデンサー交換が低域のアンプを除いて全て終了しました。

これによって明確に成った事は、再生される音に曖昧な部分が無くなったと言うものです。

例えば、レコード再生では、レコードのノイズが汚れなのか、傷なのか、歪がカートリッジのトラッキングエラーなのか等、はっきり分かるようになり、安心して音楽を聴いてられます。

SSDACと専用CPUを使用したCD等の再生では、耳障りな音が出なくなり、音楽に浸れます。

後残すは、80Hz以下を再生している低域用アンプのコンデンサー交換です。
















MOSFETパラプッシュでAクラス動作です。

モノラルDCパワーアンプです。

このアンプも既に35年が経過しています。












電源等のコンデンサーは準備済みで、交換するだけです。

しかし、技術の進歩でしょうか、105℃耐温で同じ容量ですがかなり小型です。

また、報告します。

2024年8月11日日曜日

レコード再生CR型イコライザーアンプのメンテナンスと改修。

 メンテナンスと改修が終了した、イコライザーアンプを暫く聴いていると、楽器やボーカルになんと表現して良いのか難しいのですが、ざわついたような付帯音(共鳴音と言うべきか)が出ていることに気付きました。CR型イコライザー自体は電源コンデンサーの交換のみですので、出力アンプを疑って、単体の音を聴いてみました。

結果、出力アンプが原因の様です。しかも使用した出力トランスが原因と判明しました。

使用したのは山水のST75です。












このトランスは、他の機器にも使用していて音質は問題ないと思っていましたし、

周波数特性も測定では問題ありませんでした。

探ってみると、2台のアンプの出力をパラにするためトランスを2台使用して、

其々のアンプでトランスの一次側に送り、2次側出力をパラにして合成しています。

どうやらこの時にアンプとトランスの間で単一周波数では異常は認められませんが、音楽信号では、影響が出てしまうようです。

トランスの精度の問題と思われます。












そこで、トランス2台によるパラを辞めて、復巻きコイルのトランスが有ったので、試してみました。型番は分かりませんがタムラ製で、1次側が5KΩの巻きコイル2回路で2次側が600Ωです。

これなら同じ磁気回路に巻きコイルは2回路なので、トランスの特性による影響が出ないと思います。

実際、音を聴いてみて納得しました。改修した時はかなり音の変化が有り、ちょっと感動したのですが、今回は、今まで道理の安定した音質で、ただ、レコードをかけて音が出るまでや曲間のS/Nが驚くほど良く針ノイズしか聞こえません。

又、電源のコンデンサーが63年ぶりに交換され、フィルムコンデンサーを採用したせいか

とても高域も柔らかく聴きやすく成り、ドラムやベースの音が素晴らしく、低域が驚くほど伸びています。

やはり、メンテナンスして良かったと思いました。

次は高域用パワーアンプが古株なのでメンテナンスします。

今から楽しみです。

2024年8月10日土曜日

レコード専用CR型イコライザーアンプのメンテナンス

 CR型イコライザーアンプのコンデンサー交換、出力アンプの新たな製作が終わり、

レイアウトも終了したので配線を完了させました。


アース、電源配線は無酸素銅線を使用して、信号線はベルデンのシールド線で配線しました。

カートリッジの付加抵抗切り替えスイッチやMMとMCの切り替えスイッチも新しくしました。


これで、電源コンデンサーは、全て43年前の電解コンデンサーから、フィルムコンデンサーに交換されました。

レコードプレーヤーと再生装置に接続して聴いてみました。


今までの再生音と明らかに違います。コンデンサーの影響でしょうか、中低域が引き締まり濁りが無くなったせいか、細部まで聞こえるようになりました。

高域はシャリ付き気味でしたが、すっかり落ち着いた音に成りました。

多分、中高域の音の変化は、出力トランスが影響していると思います。

未だ、聞き始めたばかりなので、ゆっくり様々なジャンルのレコードを聴いてみます。

今後の予定としては、中高域のホーンスピーカーを駆動しているパワーアンプも30年経っています。このアンプはレギュレーターを使用しているので、メインの電源のコンデンサーを交換してレギュレータ後をフィルムコンデンサーに交換しようと計画しています。


2024年8月8日木曜日

レコードイコライザーアンプのメンテナンス、Part2

 電源のレギュレーター基板と出力アンプが完成して、CR型イコライザーアンプ基板の電解コンデンサーからフィルムコンデンサーに交換して、ノイズを防ぐフィルターコイルを取り付けました。












全ての古い基盤を取り外し、シャシを清掃しました。

基板のレイアウトをしてみました。

前面のパネルに有った、2連ボリュームを外し

単独ボリュームを左右とし、レベル調整とバランス調整を兼ねます。

レコードのそり等によるウーハー振動を防ぐ、サブソニックフィルタースイッチは、出力アンプがDCアンプから、出力トランス付で20Hzから5Hzまでにー6dBダウンしているので、不要に成りました。












後は配線を残すのみと成りました。

時間をかけて丁寧に配線しようと思います。

2024年8月7日水曜日

レコード再生用イコライザーアンプのメンテナンス

 43年前に製作、今まで故障もせず、音質に不満も無く使用して来た、レコード再生専用イコライザーアンプですが、方チャンネル側にドリフト電圧が出るようになりました。












アンプの構成は、無帰還4パラFET、対象プッシュでCR型構成したイコライザーアンプ後、FET入力型DCアンプでラインレベルまで増幅しています。

アンプ部はエポキシ樹脂で固めてモジュール化しています。

モジュールアンプ部本体はフィルムコンデンサーを使用していますが、電源部やアンプ部の電解コンデンサーは、一度も交換した事は無く、43年前のものです。

今回、全部フィルムコンデンサーに交換、ノイズを防ぐフィルターコイルを使用する事にしました。















電源を入れるとドリフトが左チャンネルに現れて、VUメーターが少し触れます。
レコードを再生してみると音質には問題ない様です。
そこでDCバランス調整をしました。
その後は問題なく動作していますが、電源を入れてからドリフトが落ち着くまで、右チャンネルと比べて倍くらい時間がかかります。











この際、新しく出力アンプと電源のレギュレーターを作り直して交換する事にしました。

現用のレギュレーターは電解コンデンサーを使用していますが、フィルムコンデンサーを使用します。

今回、問題の出力アンプですが、出力部にトランスを使用しています。

アンプ部はTI製セラミック型4558Cの出力でトランスをドライブ、2個其々使用して、パラドライブしてみました。コンデンサーはシーメンスMHKとドイツ製ウイマーです。



















測定してみると周波数特性は、20Hz~40KHzまでフラットで低域は10Hzでー3dB、5Hzでー6dB落ちています。
現用機も同じような特性ですから低域に関しては問題有りません。
高域も十分と思います。
イコライザーアンプ部のコンデンサーも音響用電解コンデンサーから、フィルムコンデンサーに交換、各アンプ事に電源にフィルターコイルを採用して、ノイズ対策をします。
トランスを出力段に採用してどのような音質に成るか楽しみです。
完成後、報告します。