2024年8月7日水曜日

レコード再生用イコライザーアンプのメンテナンス

 43年前に製作、今まで故障もせず、音質に不満も無く使用して来た、レコード再生専用イコライザーアンプですが、方チャンネル側にドリフト電圧が出るようになりました。












アンプの構成は、無帰還4パラFET、対象プッシュでCR型構成したイコライザーアンプ後、FET入力型DCアンプでラインレベルまで増幅しています。

アンプ部はエポキシ樹脂で固めてモジュール化しています。

モジュールアンプ部本体はフィルムコンデンサーを使用していますが、電源部やアンプ部の電解コンデンサーは、一度も交換した事は無く、43年前のものです。

今回、全部フィルムコンデンサーに交換、ノイズを防ぐフィルターコイルを使用する事にしました。















電源を入れるとドリフトが左チャンネルに現れて、VUメーターが少し触れます。
レコードを再生してみると音質には問題ない様です。
そこでDCバランス調整をしました。
その後は問題なく動作していますが、電源を入れてからドリフトが落ち着くまで、右チャンネルと比べて倍くらい時間がかかります。











この際、新しく出力アンプと電源のレギュレーターを作り直して交換する事にしました。

現用のレギュレーターは電解コンデンサーを使用していますが、フィルムコンデンサーを使用します。

今回、問題の出力アンプですが、出力部にトランスを使用しています。

アンプ部はTI製セラミック型4558Cの出力でトランスをドライブ、2個其々使用して、パラドライブしてみました。コンデンサーはシーメンスMHKとドイツ製ウイマーです。



















測定してみると周波数特性は、20Hz~40KHzまでフラットで低域は10Hzでー3dB、5Hzでー6dB落ちています。
現用機も同じような特性ですから低域に関しては問題有りません。
高域も十分と思います。
イコライザーアンプ部のコンデンサーも音響用電解コンデンサーから、フィルムコンデンサーに交換、各アンプ事に電源にフィルターコイルを採用して、ノイズ対策をします。
トランスを出力段に採用してどのような音質に成るか楽しみです。
完成後、報告します。


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