メンテナンスと改修が終了した、イコライザーアンプを暫く聴いていると、楽器やボーカルになんと表現して良いのか難しいのですが、ざわついたような付帯音(共鳴音と言うべきか)が出ていることに気付きました。CR型イコライザー自体は電源コンデンサーの交換のみですので、出力アンプを疑って、単体の音を聴いてみました。
結果、出力アンプが原因の様です。しかも使用した出力トランスが原因と判明しました。
使用したのは山水のST75です。
このトランスは、他の機器にも使用していて音質は問題ないと思っていましたし、
周波数特性も測定では問題ありませんでした。
探ってみると、2台のアンプの出力をパラにするためトランスを2台使用して、
其々のアンプでトランスの一次側に送り、2次側出力をパラにして合成しています。
どうやらこの時にアンプとトランスの間で単一周波数では異常は認められませんが、音楽信号では、影響が出てしまうようです。
トランスの精度の問題と思われます。
そこで、トランス2台によるパラを辞めて、復巻きコイルのトランスが有ったので、試してみました。型番は分かりませんがタムラ製で、1次側が5KΩの巻きコイル2回路で2次側が600Ωです。
これなら同じ磁気回路に巻きコイルは2回路なので、トランスの特性による影響が出ないと思います。
実際、音を聴いてみて納得しました。改修した時はかなり音の変化が有り、ちょっと感動したのですが、今回は、今まで道理の安定した音質で、ただ、レコードをかけて音が出るまでや曲間のS/Nが驚くほど良く針ノイズしか聞こえません。
又、電源のコンデンサーが63年ぶりに交換され、フィルムコンデンサーを採用したせいか
とても高域も柔らかく聴きやすく成り、ドラムやベースの音が素晴らしく、低域が驚くほど伸びています。
やはり、メンテナンスして良かったと思いました。
次は高域用パワーアンプが古株なのでメンテナンスします。
今から楽しみです。
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